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Ⅲ 【エクストラスキル】

すみません。まだヒロインは出ません。

あれから数日たった。

俺達は央都から北部の【ヤマト】という街へ向かっていた。

システムが保護していた障壁は無くなっていて、通れるようになっていたのだ。

そういえば、瑠璃からの情報によると、少しずつゲームクリアを目指すプレイヤーが出てしたらしい。

まあ、俺達の当面の目標は、【ヤマト】にあるらしいギルドへ行き、鍛える事だな。

「しっかし、前の村の飯はまずかったなぁ」

「お前は飯ばっかか!」

隣りを歩いていた椿を小突く。

「お、見えてきたぞ」

もう少し歩いた場所に、大きな砦みたいな物が見える。

「じゃあ、さっさと行こうぜ。俺もう腹ペコだぜ」

そう言って、椿が走りだす。

「おい!待てよ!」

…………段々こいつの性格が分かってきた気がする………。


―◆―◆―◆―◆―◆―


フリード LV22


HP:5200

MP:4400

ATK:4900

DEF:3900

MAG:4600

STR:300

VIT:270

AGI:400

DEX:390

INT:380

MND:360


スキル:〈刀〉87/1000

〈竜気功〉80/1000

〈龍族魔法〉72/1000

〈魔族魔法〉78/1000

〈投剣〉71/1000

〈無し〉


称号:大罪【憤怒】

特性:居合い、気功[部分強化]、気功[武器強化]、龍族魔法[下位]、魔族魔法[下位]、三連投げ


職業:侍


種族:人間【因子:龍族・魔族】


装備:野太刀[アイアン]、スピアピック[アイアン]、鉄の籠手、緑トカゲ皮のコート、ショートブーツ


所持金:42000G



椿 LV21


HP:4900

MP:2600

ATK:5400

DEF:2800

MAG:2500

STR:280

VIT:210

AGI:450

DEX:420

INT:290

MND:390


スキル:〈刀〉125/1000

〈索敵〉104/1000

〈隠密〉52/1000


称号:大罪【嫉妬】


特性:居合い、索敵範囲拡大、隠密技術上昇


職業:侍


種族:上位鳥人【因子:光精霊】


装備:刀[スティール]、白兎の着流し、草履、俊敏の腕輪


所持金:51000G


―◆―◆―◆―◆―◆―


俺達は今、街の中にいるのだが………

「静かだな……」

椿がそう呻きながら、周りを見渡す。

「NPCはいるんだけどな」

苦笑しながら言う。

確かに人がいない訳では無いのだ。

しかし、この戦国時代の城下町をモチーフにしたと思われる街には、静寂はあまりに合わない。

「まあ、他のプレイヤー置いてきたんだから、こういう事にもなるよな」

そう言い、俺はピットで地図を見る。

「ほら行くぞ、椿。先に職業神殿に行くぞ」

職業神殿というのは、転職するための場所だ。

レベル20、55、70、85と上がっていくごとに転職出来る。

俺達はレベル22と21なので、中位職業に成れるのだ。



街を歩いて五分、職業神殿に着いた。

俺達は中に入って、NPCから説明を聞いていた。

『―――――説明は以上です。それでは、転職するための儀式を行うのでその一番と二番のお部屋にお入り下さい』

「じゃあ、また後でな。椿」

俺の声に椿は気だるそうに、応える。

「うー。また後でー」

そして、俺と椿は部屋の中に入っていった。



部屋は約六畳程で、奥には、かなりデカい機械があった。

どこかしらから、声が聞こえてくる。

『では、その奥にある機械の画面にピットをタッチしてください』

俺は言われたようにピットをタッチする。

『それでは転職を開始します』

そして、機械から、強い光が発せらた。


その光は五秒程続いた。

また、声が聞こえてくる。

『転職完了です。情報はピットに記されいます』

俺はピットを取り出し、情報を見た。


―――――――――――


フリード LV22


転職完了

〈侍〉→〈武者〉


スキル

【受け流し】

【峰弾き】

【居合い・二の太刀】

を、習得しました。

―――――――――――


俺は部屋を出て、すでに終わっていた椿に話しかける。

「どうだった?」

「こんな感じだな」

椿はピットを俺に見せつける。

そこには、こう書いてあった。


―――――――――――


椿 LV21


転職完了

〈侍〉→〈暗殺者〉


スキル

【受け流し】

【エア・ダッシュ】

【エア・ジャンプ】

を習得しました。


【エア・ダッシュ】

一分程AGIが30%上がり、空中を走れる。

【エア・ジャンプ】

空中で一回ジャンプ出来る。


―――――――――――


俺は顔を上げて、言った。

「暗殺者とか、縁起悪!!」

「言うなよ!気にしてんだから」

俺は、椿の攻撃をかわしながら言う。

「じゃあ、次はギルド行くぞ」

「いいぜ。どんなクエストがあるんだろうな」


職業神殿を出て、10分。

「これがギルドか……」

俺は感嘆の声をあげ、ギルドを見る。

かなりデカい二階建てで、日本風の造りだった。

「ほら、さっさと中に入ろうぜ」

椿が、急かしながら言う。

「あぁ、そうだな」

そう言って、俺達はギルドの扉を開けて中に入った。

その瞬間、ファンファーレが鳴りだした。

カウンターにいたNPCが、こちらに駆け寄ってくる。

『おめでとうございます!あなた方は最初のお客様なので、サービスさせていただきます』

「サービスとは?」

『一度きりのレアクエストです』

俺は驚いた。

レアクエスト。それも一度きりの物なら、報酬はいいはずだ。『では、このギルドの説明をさせていただきます。まず、クエストランクについてです。ランクは、

[SSS][SS][S][AAA][AA][A][B][C][D][E][F][G]

があり、ランクを上がるのには、GPギルドポイントという物を貯めていただきます。このGPでギルド内で買い物なども出来ます』

成る程、何をするにも、そのGPが必要なんだな。

『次に、クエストについてです。まず、クエスト情報を知る為には、カウンターにある機械にピットをタッチしていただければいいです』

俺はカウンターに、目をむけて機械を見る。

『自身のランクより、上のクエストは受けられ無いのでご注意下さい。時々、季節限定や大規模クエストがあります』

季節限定まであるのか。凝ってんな。

『説明は以上です。クエスト受注はカウンターで行います』

そう言って、NPCはカウンターに戻っていった。

俺は椿を見て言う。

「とりあえず、クエスト情報を手に入れよう」

「そうだな。レアクエストの件も気になるし」

そう言って、俺達はカウンターに向かい、機械にタッチした。

ピットに浮かんだ情報をスクロールして見る。

俺はレアクエストのアイコンをタッチしる。

そうしていたら、俺はあるクエストに目が止まった。


―――――――――――


【道場を狙う辻斬りを討伐しろ!】


[?]ランク


[報酬]

・500GP

・65000G

・エクストラスキル

【新月流剣術】

【新月流体術】


―――――――――――


エクストラスキル。

それは、ある条件をクリアしなければ使えないスキル。

こんな序盤からでてくるなんて。

俺は横にいる椿に話しかける。

「俺は行くクエスト決まったけど?お前はどうする?」

「俺はこれいくわ」

そう言って、椿はピットを見せてくる。


―――――――――――


【暗殺修行】


[?]ランク


[報酬]

・600GP

・54000G

・エクストラスキル

【小太刀二刀流】

【巻流暗殺術】


―――――――――――


これも、エクストラスキルか。

俺は心の中で驚きながら、NPCに話しかける。

「この2つよろしくお願いします」

『畏まりました。―――認証完了。それでは、それぞれの目的地へ転移されます』

えっ?いきなり転移?

そう思った瞬間、俺と椿の体を、光が包み込む。


今、初めてのクエストが始まる。

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