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寵愛?側室は今日もおこもり

今日も皇帝陛下は来てくださらなかった。

私のどこがおきに召さないのかしら。


「姫様、セラシナ様何を憂いておいでなのです、あの獣のごとき皇帝などいいではありませんか。」

乳母は言った。

私が陛下に抱かれるのが嫌みたいだわ。

「本当ならば、オーヨの夜空姫とよばれ、オーヨの王太子殿下の正妃になられる方がお痛わしい。」

乳母は嘆いた。

確かに私はお兄様の正妃になりたかったわ。

オーヨ王国では王女をめとった者が王位継承権を得るんですもの。

お兄様の正妃になるのが当たり前だと信じていたのよね。


「お兄様はお亡くなりになられたわ。」

それどころじゃ無いわ。

お父様も兄弟達ももういないわ。


だって見たもの...。


私はオーヨ王国の血筋を残さなければいけないわ。


「王太子殿下は生きてらっしゃると言う話もありますわ。」

女官のハセフィヤが帰って来たわ。

外のオーヨ王国の人達と話が出来たのかしら。

「セラシナ様を野獣の手から早く救い出していただきたいです。」

乳母が言ったわ。


でも、統一皇帝は嫌な人では無いわ。

亡国の王女である。

私を後宮に迎え入れ。

一時期とはいえ、ご寵愛して下さったのですもの。


「やっぱり、噂のように、元フェデルーダ護衛国の第二王子を寵愛なさってるの?」

男性の身体がすきなら。

私は不利よね。

胸が大きいもの。

「フェデルーダ護衛国?情けなくも戦わずして帝国に降っただけ有りますね、皇帝の男側室になるなんて。」

そうなの?ハセフィヤ?

フェデルーダ護衛国の側室って女性もいたはずだわ。

確か『囚われの姫君』と言う報道を。

もう、後宮におさめられていて。

この部屋で見たわ。

「ジェスレイア妃様もいらしたわよね。」

画像でみる限り麗しい人だった記憶があるわ。

「ああ、いるんだかいないんだかわからない幽霊側室様ですね。」

女官のハセフィヤはそう言う情報なのね。

「あ、派手なお輿入れをなさった...いえ、派手と言うより哀れなですわね。」

乳母が同情的だわ。

いつも、最近は攻撃的なのに。

「乳母は会ったことがあって?」

さりげなく聞くと。

転んだ乳母を助けたみたいね。

「鬱々としてた私の心に爽やかなトキメキがおりてきたのです。」

初老の乳母とは思えないほどきらきらしていたわ。

「フェデルーダ護衛国では女ハーレムつくるほどだったと聞いていたので、セラシナ様の取り巻きをつくるのに取り込もうと思っていたのですが...。」

女官のハセフィヤはため息をついた。

私もそんなに爽やかになれるならおあいしたいわ。

後宮恒例のお茶会にはご出席されるのかしら?

されてるわね、人数確認のために後宮の管理者が主催するのですもの。

「今度のお茶会はいつかしら?」


もし、ジェスレイア妃様が素敵な方なら。

お友だちになりたいわ。

皇帝陛下も私以外の方が良い日もあるわよね。

ジェスレイア妃様のお兄様をご寵愛なさってるんですもの。

きっとジェスレイア妃様もご寵愛下さるわ。

そうすれば、私のところにもどって下さるわ。

私は。絶対にオーヨ王国の血を引く子どもが必要なの。

オーヨ王国の誇りのために...

兄弟姉妹婚は血筋を守るためです。

現代的なところがあるので遺伝病にかかわらない範囲で近い血筋の人だと思います。

王太子はセラシナ妃に対して従兄弟でした。

古代エジプトのような設定だと思ってください。


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