統一皇帝は今日は真実を知る
ジェスレイアが今回のグーレラーシャの要人事件の解決で手柄を立てた。
後宮から出た件か?
フェデルーダ護衛国のジェスレイアはいくらでも通り抜け可だったはずだ。
情けもかけてないし問題ないな。
「だが、一度会う必要があるな。」
褒美として側室から解放しようか。
そして皇宮で護衛官にするか?
その方がジェスレイアのしょうにあっているはずだ。
グーレラーシャの方も事を大きくせずにおさめてくれたしな。
「外泊する時は断るようにせよ。」
白々しくウェティウス陛下がサルティーアス・ドーリュムに言った。
「そうだよ、心配したんだよ。」
律王妃も言った。
「申し訳ございません。」
どうみても拘束された被害者に見える、髪の解かれたグーレラーシャ人は白々しく謝った。
「部下が世話になりました。」
ウェティウス陛下が律王妃を抱き抱えたまま言った。
「ありがとうございました。」
律王妃も可愛らしく言った。
「無事で何よりです。」
私も白々しく言った。
ハセフィヤ達は思いきった処罰をする必要があるな。
セラシナは平民上がりの護衛官あたりに下賜だな。
ディーンアスあたりに押し付けるか?
...ディーンアスに悪いか。
「ジェスレイアの顔くらい知っておかないとな。」
大型通信機の方にデータを出すか。
ジェスレイアの誕生日会に出るとジェイアのに出られないが...。
早めに切り上げるか?
「...どういう事だ。」
ジェスレイアの写真のはずだ。
『陛下なにか御用でございますか?』
通信機で後宮管理者長に連絡した。
「ジェスレイアはいるか?」
いるか?いないか。
『申し訳ありません、おみかけしないそうです。』
しばらくして後宮管理者長から返事が帰ってきた。
やはり、いないか。
「陛下、ジェスレイアの件で聞きたい事とはなんですか?」
ビーヌシスが言った。
ビーヌシスとディーンアスを呼び出した。
「この写真は確かにジェスレイアか?」
オレは確認した。
「はい、確かにジェスレイアです。」
ビーヌシスが言った。
ディーンアスはしまったという顔をした。
知っていたな。
大型通信機にはジェイアの写真が有った
...正確にはジェスレイアの写真が...。
「ジェイア...。」
お前の夫はオレかー?
オレなんだなー!
「出掛けてくる。」
オレは皇帝の格好のまま駆け出した。
「陛下!どちらへ!?」
ビーヌシスとディーンアスはおってくるようだ。
ジェイア、いやジェスレイア。
どういうわけかはなしを聞かせてもらおうか!
そのあとは初夜だ!
覚悟しておけ!
なんだって厄介な女が好きで好きでたまんないんだ?




