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魔法学園の救世主  作者: 暇な蟻さん
日常編
4/15

第二話|(魔力測定)

 

 「魔力測定って一体どんなことをするんだ?」


 ふと疑問に思ったことをみんなに聞いてみる。(ちなみに今は学園に向かっている途中だ)


 「あきれた、そんなことも知らないの?」


 優奈が本当にあきれて言ってくる


 「うるさいな、昨日あの先生は何も言わなかっただろ。」


 軽く言い返しておく


 「入学案内書に書いてあったわよ。読んでないの?」


 「開始三ページ目で面倒になった」


 そう言うと優奈はもういいわと言うように手を振って、


 「主にすることといえば魔力量の測定と魔力を交えた模擬戦よ。この模擬戦はそのグループのランクを決めるために行われるもので相手はそのクラスの担任がすることになってるの。私たちで言えば朝比奈先生が相手ってことね」


 と親切に教えてくれた。なんだかんだ言っていいやつなんだよな


 「あの先生が相手?そんなに強そうじゃないけど…。グループのランクっていうのは何なんだ?」


 そう質問すると、未来が教えてくれた。


 「そのクラスの中での強さって感じです。S~DまであってSクラスになると魔法学園対抗戦の選抜メンバーを決める時のクラスの代表グループってことですね」


 魔法学園対抗戦、それは俺も知っている(というかそれで勝つためにこの学園に入った)がそういうことか。確か個人戦の希望は自由なはずだがグループ戦はランクが高くないと参加権すら与えられないのか。


 「じゃあみんなで頑張らないとな。なぁ雫」


 何も話していない雫にそう言ってみると


 「ひゃいっ!い、一生懸命がんばりましゅ」


 と、昨日と同じように噛みながら言った。やっぱりまだ少し緊張してるみたいだ。


 「早く慣れてみんなで頑張っていこうな」


 「は、はい、頑張ります。」


 努力はしてくれているからすぐに仲良くなれるだろう、そう思いたい。


 「それよりもあんたの属性は何なのよ?零。蒼空に聞いたら特殊属性って聞いたけど特殊属性の中でもなんの属性なの?見た感じ【闇】属性な気がするけど。」


 少しからかうように言ってくる。そんなに根暗かな?俺。それはともかくどうしようか、俺の属性がこの世界のどの属性にも属さないと言っても信じてもらえるか。でもこの先一緒に戦っていく友達だし、何よりみんなに嘘をつくのは嫌だ。


 「昨日蒼空に言った特殊属性っていうのは実は正しくないんだ。特殊属性は世界中に三人以上はいるけど、俺の属性【空】は世界に俺一人しかいない特殊属性なんだ。昨日は信じてもらえないと思ったから蒼空に嘘をついた、ごめんな。」


 そう言うと蒼空は


 「え、えと、気にしないでいいよ零。誰にでも隠したいことはあるだろうし、零の言うように突然言われても信じられなかっただろうから」


 と、言ってくれたから


 「ありがとう」


 小さく笑いながらそう感謝しておいた。


 「【空】属性ねぇ、どんな能力があるの?」


 優奈が聞いてくる、他の三人も気になるようでしっかりとこっちを見ている。


 「主な能力とすれば他の属性のいかなる攻撃も消し去ることだな、あとは四大属性の力なら全部使うことが出来る。」


 正確には他にもあるがそれを言う必要はないだろう。みんながとても驚いた顔をしているが、当然の反応だと思う。


 「だったら零さんにはどんな攻撃も効かないんですか?」


 未来がみんなを代表して聞いてくる


 「そういうわけじゃないよ。俺がその攻撃に気づかなかったりすると簡単に倒される。」


 まあ空間把握の能力を使っていればそれも不可能と思うけどね


 「すごいですね。零さんは」


 雫が言う


 「ほんとよね」


 優奈も言う


 「零ってすごいね」


 蒼空まで言う。未来は何も言わなかったが目が語ってしまっている。だんだん恥ずかしくなってきていると、学園に着いた。助かったと思い、足早に教室に向かっていった。



 「それでは今日は魔力測定日ですね、皆さん。緊張すると思いますが怖いことはないですからね。」


 朝比奈先生はそう言った。とりあえず初めは魔力量の測定らしい。だが俺達のグループはクラスで最後に作られたという理由で順番も最後になった。暇な時間をどう過ごすか考えていると一番初めに測定されたグループの代表のやつが俺に向かってきた。


 「やあ、余り組の代表君。退屈そうにしているね」


 とても嫌味のある顔でそう言ってくる。グループの代表になったつもりはないが、相手にするのも面倒だから無視すると予想通り相手がいらだっていた。


 「お前、この僕が話しかけているのに無視か?」


 揉め事を起こす方が面倒だと思ったので、とりあえずは口を開く


 「何か用か?」


 そう言うと、相手の男は笑いながら


 「別に、大変そうだと思ってね。ひ弱そうな男に女三人のグループなんて。」


 「グループの代表があんたのグループよりは数倍マシだと思うけどな」


 思った事をはっきりと告げると相手の男は完全に怒ったようで


 「いい度胸だね。僕にそんなことを言うなんて、僕の名前は近藤 俊哉(こんどう しゅんや)。属性は【地】、魔力量はAだ」


 魔力量Aそれはこの学園の中でいったら最高クラスだろう。番号が二桁以上の学校では魔力量がA以上の生徒は学校全体で見ても十人にも届かない。

 魔力量は最高がSSSであり最低がDとかなりの幅がある。

 番号が五以下の学園はすべて魔力量A以上であり、第一学園に関して言うと全員が魔力量S以上らしい…


 「それほどの魔力量があればこの学園を選ぶ必要はなかったんじゃないのか?」


 そう言うと、近藤は


 「僕は常に一番じゃなきゃ嫌なんだ。最底辺の学園にいれば簡単に一番になれる。だからこの学園を選んだのさ」


 …こいつはダメだな、相手にする価値が全くない。そう思い、グループのみんなのところへ向かう


 「君の名前はなんだい」


 正直教えたくなかったが、一応教えておく


 「皇 零華だ」


「 覚えておくといい、僕には逆らわない方がいい」


 いら立った様子で言っていたがもう聞いていなかった。



 やっと俺達の番が回ってきた。他のグループはもう模擬戦を始めているらしい。(魔力の測定自体は簡単に行えるため、先生は必要ない)


 「誰から測る?」


 優奈が聞いてくる


 「レディーファーストでいいさ」


 「僕もそれでいいよ」


 俺と蒼空がそう言うと優奈はじゃあ私からやると言い、測定を始める。測定のやり方は魔力を吸収する特殊な部屋で魔力を少し吸収し、そこから総魔力量を測るという仕組みだ。


 「Cだったわ。」


 部屋から出てきた優奈はそう言った。この学園ではほとんどの生徒がB,C,Dのランクであり、最弱と呼ばれるのはそのためだ。次に未来の番だった


 「私もCでした。」


 少し残念そうにそう言った。次は雫の番だ。日本で最強と言われるのは鳳凰院家であり、次いで伊集院家である。雫は伊集院の血筋だから魔力量もすごいと思うが一族でひどい扱いを受けていたならば、その才能も開花していないかもしれないな。

 

 「Aでした。」


 そう言って出てきた雫は、とてもうれしそうだった。グループのみんなも雫の顔を見ればそれがわかる。次はいよいよ男子の番だ。


 「どっちからいく?」


 蒼空が聞いてくる。


 「蒼空からでいいよ。俺の属性は特殊だからなにかあるかもしれないし」


 それに俺は魔力量も高いはずだから…


 「そうだね、じゃあぼくから測ろう」


 そう言って蒼空は部屋に入っていった。少しすると


 「Bだったよ。」


 蒼空の魔力量はこの学園では上位に入るレベルのものだった。そして俺の番がまわってくる。部屋の中に入ると思った以上に狭い空間だった。 

 そして測定が始められる………しばらくすると魔力を吸い取られる感覚を感じた。

 その時、突然甲高い音が鳴り響き耳を刺激する。何が起こっているのかわからなかったが、ここに長く留まるのは危険だと感覚でわかる。

 だからすぐにドアを開けようと試みたが、ロックが掛けられており簡単には開かない。外で蒼空達が何かを言っているが全くわからなかった


 -魔力開放-

  時空操作

 この部屋の時間を一時間前に戻し、俺のいる空間をこの部屋の外へ


 次の瞬間、俺は部屋の外に脱出し鳴り響いていた音もピタリと止まった。蒼空達が俺の方を驚いて見ている。


 「大丈夫、零!?」


 優奈が俺を助け起こしてくれる。だが時間の操作は最も魔力の消費が激しい上に空間移動も同時に行ったため、少しふらついてしまう。


 「大丈夫だ、ありがとう」


 「何があったんですか?」


 未来が聞いてくるが俺にもわからない。すると雫が


 「おそらくですが、魔力量がS以上だったのだと思います。この学園の設備ではその魔力量に耐えることができなかった。」


 と冷静に言ってくる。自分の魔力量が高いとはわかっていたがS以上とは思っていなかったため、俺も驚きを隠すことが出来なかった。


 「とりあえず零の魔力量はSって先生には言っておこう。そっちの方が都合もいいと思うし」


 蒼空が言う。俺もそれは同意見だった。



 そうして、俺達の魔力測定は終わった



今回は本当に駄文でした。

もっと上手く書けるように頑張ります


零華が今回使った能力は戦闘向きの能力ではありません。

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