4.強制睡眠学習
住と食が満たされて、落ち着いた生活を送ってる俺です、こんばんにゃ。
ベッドの設計図もなんとか書いて、ベッドも作ってウハウハです。
材料:木、草、設計図!
夜はベッドでゴロゴロしながら、サイト巡回の日々。
ただ、最近、一つ困った現象がありまして。
夜中エロ動画収集をして明け方眠りについた駄目人間俺の、脳内パソが勝手に起動し何やら早口の言葉を頭に流すんです。
どうやら睡眠学習らしいんですが。
聞いたことのない言語です。
いや、一度だけ聞いたか……この世界で。
ノォォォ!!! 俺はこのまま、のんべんだらりと一人暮らしを謳歌するのじゃー!
現地人と交流を図る予定はナッシングー!!
強制学習を回避しようと、手っ取り早く、寝るのをやめた。
くくくっ…、睡眠せねば、睡眠学習はされぬのだ!!
わかってんぉ、いくらエロ画像やエロ動画で眠気を吹っ飛ばしたとしても、寝ないままではいられねぇって事くらい。
過去最大級のクマを目の下に作り上げ、気絶するように意識を失った、多分丸2日寝こけた。
そして、洗脳…いや、言葉をパーペキ(※パーフェクト+完璧)にマスターした俺、見☆参! (`・ω・´) シャキーン
怖いよー、この脳パソ、超こえぇぇ……。
あー、でもなぁ、 便利さ>怖さ ってのは、間違いないしなぁ。
今んとこ、俺の不利になるような事は無ぇしなぁ。
捨てる事も出来ねぇし、考えるだけ無駄、無駄、無駄ぁぁぁぁ!!!
あ☆
現地語覚えたとしてもだ、ようは、現地民のトコ行かなきゃいいんじゃん、俺天才。
――――なんて事を言っていた時代もありました。
こちとら、肉本来の味を堪能するのも飽き飽きなんですよ!
塩と胡椒、塩と胡椒、塩と胡椒ー!!!
バターと醤油、バターと醤油、バターと醤油ー!!!
ポテチ喰いてぇぇぇ……えぐ、えぐっ。
塩分恋しくて泣いたりなんかしてないぉ!
ネットで(例の検索ワードぶっこんで)塩の入手方法検索した結果、近くの村に岩塩があるとか。
またも適当ナビが勝手に起動して村までのルートを案内し始めたとか。
えぐ、えぐ、えぐ…っ。
家の周りで採った植物(ネットで調べたら、需要の高い薬草だった、あー、精力剤の原料の一つな)をどっさり持って。
「す、すみません、お塩と交換していただけないでしょうか」
「あんれまぁ、久しぶりだがやー! 元気しとったかいの! ほがほが、しゃー、皆の衆、久しぶりのぉ客人だでよぉ! ほぇっほぇっほぇー!」
あれよあれよと言う間に、俺は第一村人の家に強制連行されてしまった。
そして持て成されました、思いのほか豪勢に……こあいよ、後がこあいよぅ。
「しゃがしゃー、さぁっさー、酒ば呑むべー、ぐいっと! ほれほれ!」
すでに出来上がってる第一村人…いや、村長に、塗り物の椀に注がれた酒を進められる。
こ、この後、塩とのトレードを頼む身としては、断れないでござる。
「い、いただきます…」
見事な黒塗りの椀につがれた、赤紫の液体を呑む。
お、こりゃぁ、葡萄酒っすね。
いける! うまし! うまし! おかわりー!!
んで、翌朝、俺の腕の中には、女性が全裸で寝ていたワケなんだが、詳しい説明を頼む、下半身よ。
※村長は歯抜けなので、言葉が若干変です。