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プロローグ

　異世界に行くにあたって、ひとつ能力を付けてくれるということなので。

　異世界でもインターネットを使えるようにしてくださいと願った。

　だって俺、ネット無しで生きられねぇもん。

　勿論バッテリー切れとかありえねぇ、壊れるのも勘弁だし、盗まれるのなんてもってのほか。

　そうそう、物体は手元に無い方がいいよね。

　ああ、わかってんじゃん、思考とネットをリンクさせてさぁ。

　素敵！　最高！　あぁ、うんうん、他の能力は低くていいよ、死なないっしょ？　え？　ギリ？

　んー、あー、他の能力付けたらネットできなくなるんならイイや、このまんまで。

　もっかいだけ確認しておくけどさぁ。

　本当に俺が犠牲になれば、ウチの弟が助かるんだよね？

　あぁ、それならいいや。

　俺、ロクでもない兄貴だったからさ、ひとつぐらい弟にカッコつけてやりたいし。

　いいよ、弟が知らなくても。

　俺の自己満ってやつでさ。

　ん、わかった、もう行く、じゃぁ……よろしく、頼んだ。

タグ：異世界・ファンタジー・駄目男・もっと頑張ろうぜ・ノリ（と勢い）は文法を殺す・エタったら土下座・のんびり更新

2012.8.29　open