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捜索⑪ -交渉-

 清正の突然の提案に猛反発したのは他でもない、大塚みことだ。

「冗談でしょ? こんな話を信用した上に仲間にする? 何を考えてるの?」

 煉もみことに同意していた。

「俺も同意見だ。流石に勝手にその話をお前1人で進めるのは納得いかねぇ。説明しろ」

「そうだな。……あの『事件』には色々と裏があるって情報は2人とも知ってるな? 実は個人的に気になることがあって調べていたんだ」

「それってまさか……」

「煉、今は」

 口を開きかけた煉を静止し、みことと総矢に一度視線を向けてから首を横に振る。そんな二人の無言のやり取りを見ていた総矢はみことに視線を向け、考えを巡らせる。

(……何だ?)

「とにかくだ、俺もその事件については相当調べた。ガセも多いが、今鍵矢が口にした情報はおそらく事実であろう事ばかりだ。加えて、俺が知りえた情報より更に具体的だ。手を組む理由には十分だと思うぞ、そこから生きて戻ってきたことが事実なら尚更な」

「だからやっぱり犯人なんじゃないの? それなら生きてられるのも当たり前よ」

「確かにその可能性も0じゃない。ただ俺が犯人、つまりはその人体実験の関係者なら間違っても口にはしないと思うが。彼にとっても話すことにメリットが無いと思うが」

「……」

 みことは深く考え、黙り込んだ。

「その人体実験っての自体が嘘なんじゃ……」

「煉、それは嘘じゃない。そこは俺が仕入れた情報の中でも確かだ。あの施設の地下に『何か』があったことは確実だ」

 自信満々に言い切る清正に煉も反論できなかった。

「ちょっといいですか? 何でその情報を今まで二人に黙っていたんですか?」

 総矢からの質問に少し驚きながらも清正は笑顔で答えた。

「さっきも言ったがこの事件は俺の個人的に調べていた。煉は俺と同じで個人的に調査したいと思うだろうが、コイツには大塚さんの監視を任せていたからな。それを放棄されたらたまらんって訳で話すタイミングが無かったんだ」

 そこまで話し、軽い咳払いをしてから改めて総矢に問いかける。

「2人にはここまで話したことで分かってもらえたと思うが……鍵矢、君はかなり正確且つ詳しい情報を持っている。情報源に付いて色々と聞きたいがさっきの話しぶりからして言いたくない、もしくは言えない事情があるみたいだな。それについては俺達からは聞かないと約束しよう。だから『仲間』ではなく、『手を組む』と言う関係にならないか?」

「そちらに情報を与えることで俺にどんなメリットがあるんですか?」

 総矢はあくまで冷静に尋ねた。

「そうだな……働きや情報提供に応じた報酬でどうだ。あるいは君が知りたい情報で、俺達が知っているものの提供なんてどうだ? 例えば、例の航空機爆破テロのものとか」

「その情報ってどの程度のものですか?」

 レベル制限のあるID情報の一部を入手できる総矢にとってはある程度以上の情報でなければ手を組む意味が無い。

「さっき簡単に、とは言え話してもらったからこちらも話をするべきだな。知っていたならもう少し詳しく話すが、大塚さんと君が巻き込まれた事件の犯人のテログループは『鬼団(きだん)』という。俺達が付けた名前だが、それなりに浸透している」

 さらりと言い切った清正の言葉の全てを理解するには、時間がかかった。

(……テロ、事件の……犯人? アレをやったヤツらの名前が、)

 目を丸くし、固まる。震える口からその名前が再び呟かれる。

「き……だん……?」

「そうだ、っておい! 清正、それ教えてよかったのか?」

 煉は少し心配そうな顔で尋ねた。

「いずれ彼も知るって。使えるカードは使えるうちに使わないとな。……それに俺は、『志井鍵矢』そのものが重要な情報に思えてならないんだよ。お前もそう感じたから俺達全員で鍵矢を探すと言い出したんだろ?」

 嬉しそうに語る清正に、煉もみことも何も言うことはできなかった。

多少強引な展開ですかね……

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