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拾う男  作者: すずめ屋文庫


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第9話

 短い梅雨が過ぎ去り、あっという間に夏本番といった暑さを感じる7月。


 明里の中で小さな事件が起こった。


 事件と言っても、別に誰かに関わるようなものではない。彼女の内面的なものだ。


「進路調査…?え?早くない?私達、まだ高2の夏だよ?」


 明里がそう言うと、


「いやぁ、でも遅い方かもよ?私の行ってる塾の先生は、高1から進路考えろよ〜、って言ってたから。」


 そう、ジュンが応えた。


「本当?うそ…私、まだ何も考えてないよ。」


「大丈夫だよ、明里!ここは田舎じゃん!都会じゃないんだからさ、特に進学を考えてなければ、こんなもんだよ。」


 サキが明るく励ましてくれた。


 そうは言っても、明里は知っている。サキは人と話す事が好きだから、将来、接客関係の仕事に就きたいって思っていること、ジュンは塾通いで県外の大学を目指していること。


 

 でも、私は…?



 何かを選択する時は、いつも居心地のいい空気を求めて動いていた。



 何かをやりたいという気持ちじゃない。



 空気が澄んでいる方…。



 息がしやすい方…。



 だからかな…。



 考えても考えても、自分の気持ちがわからなかった。

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