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『日本改造計画』  作者: 桃太郎
改革への道(外交編)(2)
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改革への道(地球連邦編)(1)

 今日のリモート会議は、外交……インドネシア問題だ。

 そもそもインドネシア問題とは何なのか。時は、2008年に遡る。

 インドネシア政府が、日本に高速鉄道建設を依頼し現地調査から始めた。

 当時のインドネシア大統領スシロ・バンバン・ユドヨノ氏が旗振りをした。

 しかし、2014年にインドネシア大統領が、代替わりした。

 すると、インドネシア政府は、日本との契約を反故にした。

 更に、新たな高速鉄道建設依頼先として、中国が受注した。

 未確認情報だが、日本が調査した地質などの情報を中国に横流し。

 これらの重大な裏切り行為全てが、インドネシア政府によるものだ。

 否、2014年に就任したジョコ・ウィドド大統領によるものだ。

 勿論、この後安定の『チャィナ・クオリティ』が、発揮された。

 まず、工期遅れが、五年以上。それに伴う建設費増大(55→72億米ドル)。

 ちなみに、日本案なら、中国より3年早く、11億米ドル安い。

 更に、駅舎、電光掲示板、車両故障に伴う修理費用。

 エアコンを使ったら電気代、様々な請求がインドネシア財政を圧迫した。

 そして、2024年に就任したプラボウォ・スビアント大統領は、手のひらを返した。

 勿論、かつてのインドネシア政府がしでかした裏切り行為を記憶いている者も多い。この様な状況で、新大統領が、日本に泣きついても受け入れる筈もない。

 当然、官僚企業の意見は、反対にマミ……まみれていた。が、私はこう考える。

『ピンチこそが、チャンスを生み出すに相応しい。』

 私の好きな言葉です。

「おまいは、何処のメフィラス星人だよぉっ!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 そこで、次回のリモートは、この件を話そうと思う。


 * * * 


 今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理、外務省事務次官、国土交通省事務次官だ。

「挨拶は、不要。報告書は拝読し精読し熟読しました。その上で答えます。

 条件付きで、インドネシア政府の申し出を受理しなさい。」

 画面向こうの空気が、沈黙に充たされた。

「総統閣下……報告書にも記載しましたが、インドネシア政府は裏切り者です。」

「そうです! 大統領が、代替わりしたと言い訳に終始しているだけです。」 

「中国の口先に騙されて背負った借金返済に日本を利用するつもりです。」

 予想通り、反対意見にマミ……まみれていた。暫く、沈黙を保っていた。

 反対意見が出尽くした所で、沈黙を破った。

「諸君らの言い分は、ごもっともと知っています。

 よって、これをチャンスに変える方法をこれから教えましょう。」

 リモート画面の向こうから、無秩序な疑問が垂れ流された。

 それらを、優しい言葉で遮ること数十秒。ようやく説明可能な状況になった。

「まず、彼らに必要な助力の内容から説明しましょう。

 一つ、中国との契約解除並びに発生するであろう違約金。

 一つ、日中間で異なるレール車両の規格に合わせた再建計画。

 一つ、これまでの経緯説明とそれに伴う日本に対する賠償。

 こんな所ですね。他に何かありますか。」

 特に何も意見無しだったので、説明を継続した。

「では、これらの援助を条件付きで日本が、達成して差し上げます。」

 騒ぎ出す会議参加者を、宥めてから説明を再開した。

「では、条件を説明しましょう。条件は、『主権譲渡』です。

 まず、インドネシアは、日本帝国の『属国』になってもらいます。

 これにより、インドネシアは、日本帝国憲法と天皇陛下の管理下に入ります。

 更に、日本から派遣した総督を受け入れ、その指示に従う事。

 その基で、インドネシア現行憲法並びに現行法は、『尊重』されます。

 但し、日本帝国憲法並びに天皇陛下の管理と矛盾しない事。

 以上が、条件となります。更に……ここまで何か質問はありますか。」

 特になかった為、説明を継続した。

「条件は、複数段階に分かれています。

 第一段階、属国、日本からの援助並びに円借款契約。

 第二段階、従属国、借金減免(二割五分)。

 第三段階、保護国、借金減免(五割)。

 第四段階、自治区、借金減免(七割五分)。

 最終段階、完全併合、借金減免(全額)。

 ここまで何か質問はありますか。」

「かっ……完全併合! インドネシアを完全併合と仰いましたか。総統閣下。」

「当然ですよ。諸君らも教えてありますが、私の目標に於いては、通過点です。

 ちなみに、条件内容の詳細ですが、次の通りです。

 従属国、インドネシア現行法を全廃。大統領を天皇陛下が兼任。

 保護国、インドネシア現行憲法を全廃。公用語に日本語を加える。

 自治区、公用語における日本語を最優先とする。日本円の併用。

 以上ですね。何か質問はありますか。」

「では、私から一つあります。総統。」

「何なりとどうぞ。総理。」

「インドネシア政府に、その気にさせる秘策があれば、お伺いしましょう。」

「まずは、高速鉄道の建設やり直しから開始。更に、各種インフラ整備。

 全て、日本円で実施します。こんな所ですね。」

「それなら、インドネシア国民から支配されたい。そう思うでしょう。」

「では、今日はこれでお開きとします。」


 * * * 



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