改革への道(アフリカ編)(13)
ここまで、多数のアフリカ人を欧州へと送り込んできた。
勿論、無差別に送り込んでいる訳ではない。幾つか条件がある。
まず、『アフリカ連邦』未加盟地域在住であること。
更に、使用可能言語が、英語、仏語などのメジャーな言語は使えない。
で、他の地域では使われていない地域言語のみと条件を絞り込んだ。
条件に合致するアフリカ人を拉致、拳銃一丁を与え、それ以外の装備を全て没収。
その状態で、英仏に送り込んだ。結果、彼らの働きは目覚ましい。
彼らは、まず白人を射殺してスマホを奪い、情報を獲得。
更に、同じく送り込まれたアフリカ人と共謀して様々な行動に出る。
銃器店を襲撃し、武器弾薬を拡充。小売店で食料を確保。
こうなると、警察との銃撃戦も激化するが、装備が違う。
警察側は、拳銃と防弾服、アフリカ人は、自動小銃、手榴弾、対戦車ライフル。
車を盾にしても、対戦車ライフルで車の燃料タンクを打ち抜けば、役立たずだ。
遂に、警察署を攻撃して、機能しなくなる程、多数の殉職者を生み出した。
ここまでは、アフリカ人達が、自発的に行動していた。
彼らの生きる執念と言うか、知性も素晴らしい。
当然、英国政府が、軍を投入する事も想定済み。
そこで、NPO団体に指示して、日本人と移民には人道食糧支援を続けさせた。
その際に、武装したアフリカ人に護衛を依頼し、食料を提供した。
NPO団体の事務所には、武装したアフリカ人が、護衛として詰めている。
すると、軍が攻撃すると、NPO団体の日本人に被害が出る危険性がある。
もし、日本人に被害が出れば、こちらも邦人保護を根拠に国営軍事会社を投入。
更に、国営軍事会社の駐留費用や、賠償金の請求を英国政府に行う。
英国軍が、作戦を『検討』している間に、こちらはアフリカ人を追加する。
これを英国、仏国が、焦土化、政府機能が、有名無実化するまで継続する。
* * *
今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理、文科省事務次官、国土交通省事務次官だ。
「報告書は、確認しました。が、作業工程遅延に関する説明が不十分である。
そもそも、計画の内容重要性を理解しているのか、疑問と疑念と疑惑がある。
まずは、そこから証拠と証左と証明を示しなさい。国土交通省事務次官。」
「はっ。それは、大きく三つございます。
一つ、アフリカ大陸で、差別不遇されている女性を救い出す事。
一つ、彼女達を日本人として受け入れ、その準備として教育を施す事。
一つ、以上を以て、人口減少問題解決とする事。
以上になります。総統閣下。」
「宜しい。では、その為に何を成さねばならぬか説明せよ。文科省事務次官。」
「はっ。それは、大きく三つございます。
一つ、全国に約九千校存在する廃校を利用した教育機関設立。
一つ、前述教育機関に通う生徒を受け入れる寮の設立。
一つ、前述教育機関を中心とした学園都市形成。
以上になります。総統閣下。」
「宜しい。これは、私流の移民政策です。日本で受け入れる前に教育する。そして、十全に万全に完全に日本人気質を叩き込む。
私は、計画の遅延自体に、とやかく言ってはいない。だが、遅延理由の正当な理由、遅延を取り返す算段の報告が、不足している。
説明したまえ。国土交通省事務次官。」
「はっ。現在、廃校の補修並びに学生教師職員寮などの施設建設を進めております。工程の遅延は、天候不順に、急病欠勤などの人員不足によります。総統閣下。」
「それは、報告書にもありました。で、復旧手段を示しなさい。」
「はっ。ですが、事は建設現場です。アクシデント・ゼロは、困難です。
ご英断をお願い致します。総統閣下。」
「それは、『ご英断』の内容を私に言わせたいのかね。事務次官。」
「では、私からご説明させて頂きます。予算の増額をお願い致します。総統閣下。」
「…………………………わかった。それなら、予算の二倍増まで認める。
人を多く雇え。但し、品質低下も納期遅れも認めない。それでよいな。諸君。」
「はっ……ははぁーーっ。ありがとうございます。総統閣下。」
勿論、『財源』などと言う戯言を口にするモナド……もとい、者などいない。
既に、国債で賄う事は決めている。後で日銀に指示するだけだ。
「他に、質問はないかね。……なければ、お開きとする。」
* * *
これは、外伝で詳細に語るつもりだったが、ここで少し触れよう。
そもそも、サハラ砂漠には、古来から遊牧民族が居住している。
が、彼らの日常は、女性の権利を著しく制限している。
まず、外出禁止、教育禁止、恋愛禁止、結婚相手は、父親が連れてくる。
あまつさえ、医学知識の無い素人による女性器の一部を切除手術。
こんな事が、二十一世紀になっても横行している。
世界各国から是正する様、言われているが、中々是正されない。
ちなみに、切除手術だが、性行為による性的快楽を感じにくくする事で、娘の処女性を結婚相手の家族に信じさせる為だそうだ。
『人は城。人は石垣。人は堀。』
私の好きな言葉です。
「おまいは、何処のメフィラス星人だよぉっ!」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「安く働く労働者を必要だ。一円でも安い労働力が必要だ。
そんな奴隷、馬車馬の様に安く働く労働者が必要だ。
そいつらがいないと会社を存続できない。」
私の苦手な言葉です。
「だから、おまいは、何処のメフィラス星人だよぉっ!」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
そんな事を実行する経営者は、無能、無用、無駄である。
そんな会社は、潰れた方が、世の為人の為だ。
真に必要なのは、人であり、人が保有する技術だ。
組織ではない。ましてや、無能な経営者でもない。
これと同じ事を言っている。
女性の権利を制限しないと、存続できない文化など存在意義無し。
『滅亡と言う名の祝福を与えてやろう。』
私の好きな言葉です。
「ここで、スライムを混ぜるな。メフィラス星人!」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
よって、サハラ砂漠で、十二歳以下の女子を日本に強制連行する。
更に、衣食住と教育も与える。これで、今まで権利制限を受けていた事を教える。
日本が、如何に住み易い国か、諸外国の情報を教えれば、分かるだろう。
何れ、国籍問題が発生するので、本人に選ばせる。
しかし、日本国籍の条件として、日本人男性との結婚出産とする。
そこで、NPO法人を立ち上げ、彼女達の里親になってもらった。
更に、適齢期になった時点で、日本人男性を紹介して結婚させる。
拒否するなら、国籍をアフリカにして、送り届けるだけだ。
この計画に必要な、受け入れ施設として、学校と学生寮を建設中だ。
納期を守らせなければならない。
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