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『日本改造計画』  作者: 桃太郎
改革への道(外交編)(2)
15/44

『多夫多妻』ドラマ(1)

「ただいまぁぁ。」

「おかえり。舞奈。どうでした。」

「羽振りは、よかったわぁぁ。中年だけあって、役付きなんだってぇぇ。

 あっ、そうそうクレカも日本製だったから、年収も結構あんじゃねぇぇ。」

「そうよね。K国製やC国製、昨今じゃ、米国製でも駄目ね。

 じゃ。その人の……ひょろずさんの正妻を目指すの?」

「んーーっ……そりゃ、火萬ひょろずちんの下半身性能次第かなぁぁ。」

「やめときなさい。『天は二物を与えず』なんだし、今は『多夫多妻』なんだから。

 どうせ、向こうだって、何人も相手にしているのでしょう。あなたは、三人でしょ。」

「そうそう、こないだ、一人別れたから、『今は』三人だしぃぃ。」

「その言葉使い、家の中だけになさい。『です』『ます』よ。忘れないでね。」

「ふぁいぃぃ。母さん。」


 * * * 


「おかえりなさい。あなた。」

「おかえりなさい。おとうさん。」

「おかえりなさい。忠大。」

「おかえりなさい。忠大。」

「おかえりなさい。忠大。」

「ただいま。お父さん、お母さん、おばあちゃん、那奈、勇希。」

 我が子、勇希を抱き上げる納形忠大ながたただひろだった。

「だめですよ。ゆうき。おとうさんのネクタイは、ひっぱっちゃダメ。」

 勇希を父親の手から受け取る母、那奈だった。

「今日の献立は、何かな。那奈。」

「たけのこごはん、きんぴらごぼう、にくじゃが、おしんこ、ねぎのみそしるです。」

「大丈夫です。全て私が監視監査監督しました。」

 と言う意味の首肯をした忠大の祖母だった。

「じゃ、俺、風呂入るね。」

「はい。」

 そう言って我が子を祖母に預け、一緒に浴室に向かう那奈。

 料理を温め直しに台所に向かう忠大の母。

 まず、浴室内で夫婦生活の一回戦をいたした二人だった。

「美味しいよ。一年ぶりの筍ご飯だ。美味しい。きんぴら……我が家の味になってる。」

「おばあさまから、すべてのてほどきをえました。かんぺきにさいげんできてます。

 よかった。で、あなた。れいのじょせいは、どうなりました。きょうあったのでしょう。」

「んーーっ。それが、ホテルに誘う直前に帰っちゃった。セックスは、してない。」

「だから、いったでしょう。さんかいめの、デートで、セックスきょひは、みゃくなし。

 そのオンナとは、にどとれんらくしないこと。いますぐケータイをブロックしなさい。」

「…………………………わかったよ。」

 言われた通り、携帯をブロックした忠大だった。

「はい。よくできました。つぎのじょせいをさがすときは、わたしもさんかします。」

「僕は、勇希が可愛い。二人目の女性に種付けする必要性を感じないけど。」

「ダメです。あなたは、すぐれたオスなのですから。ソトにおんなをもつべきです。」

「分かったよ。でも、君以外の女性を愛するなんて出来そうもないし、上手くいかないんだ。

 君と二人目の子供を作りたい。そう思えるんだ。」

「おんなとしては、よろこぶべきです。が、あなたは、すぐれたオスとしてイキる。

 それが、わたしのほこりでもあるのです。もっとがんばってください。」

「分かった。頑張ってみるよ。それより、二回戦したい。いいよね。」

「はい。それなら、しっかりタベてくださいね。」

「分かった。」

 そう言って。出された料理を完食した忠大だった。


 * * * 


「そうなると、難しいわね。」

 本当に難しい表情を浮かべる忠大の祖母だった。

「憲法と法律が変わったおかげで、お爺様が建てたこの家も国に召し上げられました。」

「何とか、借家として住む事は認められましたが、財産は僅かですね。」

「それでも、生命保険だけは、認められています。私の生保は忠大のもの。

 あなた達夫婦の生保は、勇希のもの。何とか財産を残す事はできました。」

 そう言う忠大の祖母だった。

「私達の死後入るお金ですから、貴女が、きちんと管理なさい。」

「はい。わかっております。おばあさま、おかあさま、おとうさま。」

「もし、忠大との間に誰かが、子を設けたなら、私は隠れます。

 後は、貴方達がしっかりなさい。いいですね。」

「わかっています。おかあさま。」


 * * * 


 これが、私が考えた『相続禁止』と『多夫多妻』制度だ。

 某漫画家に。漫画家をお願いした。十三話描いてもらったら、アニメ化、ドラマ化する。

 すると、国民は、『相続禁止』も『多夫多妻』も抵抗なく受け入れる事だろう。

 これは、英語、フランス語、アラビア語、など各国言語版も作成する。

 で、アフリカ連邦、南米、中東、インド、東南アジアでも放送する。

 ひょっとすると、共感を得られる可能性もありえる。

 そこから加盟に舵を切ってくれる可能性もありえる。


 * * * 



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