プロローグ
思いつきで書いた小説で表現がおかしかったり、誤字脱字はコメントで教えてくれるとありがたいです。
あと、読んだ感想などの良かったら、お願いします。
勇者こと飛竜龍斗は、魔王城の最上階の魔王部屋の扉の前にいた。
「ここでいいんだな、ハク」
「そうです、勇者様」
ハクと呼ばれた、ケモ耳少女は答えた。
「ここまでの道案内ありがとう」
龍斗はお礼を言いながら、ハクの頭をなでた。
「ひゃあ……な…何するんですか?べ、別にそんなお礼言われるほどのことはしていませんよ。後、頭を急に触らないでくださいびっくりすると、何回も言ってるじゃないですか。触るときは言ってくださいとも何回も言ってるじゃないですか、何回言えばいいんですか...」
「...すまん、」
「別に謝って欲しいわけじゃないです、」
龍斗は、扉に手を掛けた。
「行ってくるよ」
「ご武運を願います勇者様」
ハクは龍斗に笑顔で言った。
「おう」
龍斗もハクに笑顔で返して扉を開けた。
中に入ると、赤い絨毯が真ん中敷かれておりその先に見えたものは、玉座に身長が低い少女が気持ちよさそうに寝ていた。
(玉座で寝てるけど、あの子供にしか見えない少女が魔王なのか?)
龍斗は疑問を持ちつつ玉座の方へ力を弱体化させるため近づいた。
そしたら、残り5メートルのところで龍斗の体がうごかなくなった。
それと同時に小さい少女が目を覚ました。
「ふわぁ~よく寝たのう....ん、誰じゃ」
魔王は寝起きなのか、あまりこちらの顔がみえていないようだった。
「ゆ...勇者の飛龍 龍斗だが」
魔王は「勇者」と言葉を聞いて顔をしかめた。
「下で戦っておったのではないのか?」
「あ...えーと...」
龍斗は魔王にそう問いかけられ、冷や汗が出てきた。
「なんじゃ、なんかやましいことでもあるんか?」
「...」
(命を宿らせた人形を使っていた事を話したら、怒るよな...でも話すしかないか)
龍斗は、魔王に命を宿した人形のことを話した。
話してる間は静かに聞いていたが、話終わると...
「そこに座れ!戦いより、説教が先じゃ!」
龍斗は、自分の予想と違っていたことに驚いた。
座ろうとした時、拘束されていた事を思い出したが、いつの間にか拘束が解けていた。
龍斗は不思議に思ったが、その場に座った。
魔王に人形に命を宿すことがずるいと怒られ、しまいには部下に対しての愚痴を延々と聞かされた。
魔王はスッキリしたのか、玉座から立ち上がると龍斗に聞こえるか聞こえないくらいの声で何かボソボソと言っている。
龍斗は、何を言っているのか聞き取るため立ち上がろうとして目線を魔王から床に変えたら、魔王を中心に魔法陣が現れており、淡い紫色を放っていた。
龍斗は魔王が何の魔法を使う分からないため、様子見でストレージから片手剣で使うぐらいの盾を出し詠唱の要らない付与魔法で盾の強化をした。
龍斗が盾の強化が終わると同時に魔王も詠唱が終わり
「破滅の刃」
魔王がそう言うと龍斗目掛けて無数の刃が飛んできた。
龍斗は盾を構え防御したが、一発の斬撃の威力が高くあっさり盾が切り刻まれた。
(あの威力の破滅の刃今まで見た事ないぞバケモンかよ)
龍斗は斬撃があたる寸前で避けながら内心焦り感じ、魔王を見ると勝ち誇った表情をしながら、次の攻撃を出してきた。
「破滅の刃」
龍斗は間に合わないと分かっているのに、防御魔法の詠唱を始めた。