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閉明塞聡  作者: 大和八木
最終決戦
96/99

世界恐慌

とある一報が入ったのは照夜淸らが飯匙倩邸に帰ってきたころである。その一報によって欧米を始め混乱が起こっているようである。


「大変です!」

凜が飯匙倩邸の会議室に突然入って来た。

「ん?どうした?」

「ニューヨークにある国際連合機関が何者かによって爆破、倒壊しました!」

「ん?世界同時多発テロみたいなやつか?」

日本としては敵国条項によりいつも煮え湯を飲まされていたが、今回の案件に関してはそういうわけにもいかないようだ。

併し、やはりこの方は反発する。

「日本がさんざん煮え湯を飲まされたというのに、いざとなって「助けてくだちゃい!おねがいしますぅー!」なんて言われても、俺は飲み込めねーよ」

「まあ照夜淸や、反発する気持ちはわかりますがそういうわけにもいかなくなってきます。さて、そろそろ大恐慌が起こり始めますよ・・・?」


いざテレビを見ると株式市場は5000円近く下がりサーキットブレーカーが発動。他の国家もサーキットブレーカーによりほとんどの国が株取引を午前中で終了している。


「つまりどういうことだってばよ?」

照夜淸は言わずもがな聞いてくる。

「いわゆる全世界で世界恐慌と同じ状態、要するにいつ戦争するかわからない状態です」

「つまりこれって・・・カミ側からの攻撃ですかね?何か変なことをしたのでしょうか?」

悠が尋ねる。飯匙倩は考えつつも、

「恐らくですが、カミとの何かの交渉をして失敗したか、変な対応をした結果破壊されたか・・・」



一方会議を行っていた椋路寺邸でもその話は入ってきた。


「何!?国連総本部が爆発炎上で崩壊かつ世界恐慌が起きているだと!?」

「これは重大事案だね・・・」

会議はざわついている。突然の話によって議題が一気に変わる。

「これはハルマゲドン案件だよなぁ?小瑠璃よ」

諒がにちって話してくる。

「わ、私は普通に天界に行けばいいのよ!」

そこに繭が話を差し込む。

「私が移送転送術を使えば・・・どこかわかればそれはできるんですが」


会議が一過に静かになる。そして小瑠璃はいう。


「おお天界の場所は火星のところよ。私たちは火星の日の当たる裏側にいるからそこに来なさい」

「まあ、来る場所はわかったけど、日の当たらない場所だと寒そうだね」

火星の最低気温となるとおおよそ-150℃となる。そのときの対策を講じなければならないが・・・

「それはあたいの『適応法』で何とかするわ」

と諒はいう。

「何それ?」

「『適応法』は今いる場所の空間・環境などの受ける効果をどこでも適用できる技術よ。あんまりいらないと思っていたけど」

「そんな技術もあるのね!」

小瑠璃は驚いていた。

「まあ戦力をそろえて出発しますかね」

と、諒は言った。

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