鞦韆一族の状況
一方鞦韆一族たちは伊吹の脈窠洞窟に訪れていた。
「やっぱりここにいると落ち着くわね」
照夜淸はコーヒーを飲みながらカップをくるくる回している。
「おいおい、またそんなことやったら諒さんに叱られますよ?」
「いいのいいの、対する敵は神なんだし」
一緒についてきた悠と李津華は何をしているかわからなかった。
「一体何をやっているんです・・・?」
と悠が話すと照夜淸が答える。
「ここは伊吹山にある結晶洞窟。ここの結晶はすべて能力素でできている。ここでその結晶の粉塵などを何らかの形で補給すれば能力素は強化できるのだ」
「そ、それは戦争に使われそうですねこの洞窟・・・」
悠は心配そうに言う。
「いや別に。この脈窠洞窟は幽閉されて何千年と経っている。この結晶の正体が能力素であることはこの山の持ち主も知らなかったさ」
「山の持ち主・・・?」
「まあ、ざっくりいえば飯匙倩様さ」
彼にも知らなかったことをなぜこの一族が知っているかは不明であるが、飯匙倩自身、このことは知らなかったらしいし現在この場所は鞦韆一族が保有している。
「なるほどー。それで~、何か進捗はあるのでしょうか~」
李津華が先のことについて尋ねる。
「まあ恐らくだが、椋路寺一家が何か質問状を送ってくるだろうな。例えば神の世界がどこか。それはどこだか知ってるよなぁ?悠」
「えっと、火星です・・・」
「次に宇宙法の改正を仕向けてくる。椋路寺一家は先手を撃つタイプだからな。俺も乗っかるよ」
「火星で戦うんですか?放射能とか空気とか大丈夫なのですか・・・?」
「それは諒が何らかの形で祝いをかけてくるだろうなー、まあα,β,γ,中性子,プロトン,X線あたりは適応できるようにしてくるか」
「えっと、呼吸の方は・・・」
「あー、まあ全員能力素で呼吸すると思うわさ。能力素で呼吸する方法も知ってるしな」
「ほえ~」
すると優希や美沙樹も飲み物を飲み始める。恐らくこの結晶の粉塵入りか。併し能力素をあげたところで比例して強くなるわけではない。能力素に乗じて強くなるのは「相手への威圧」しかない。
「まあこんなに強大な力を持って~、ホントにカミを倒せるのでしょうか~」
「そりゃそうさ。カミのボスであるカムラの能力は「運命」。これは繭がもともと持っていたものと同じものだ。併し今では俺も使おうと思えば使えるのだ」
照夜淸は何かを察知したかのようなそぶりをした。
「決まったようだな」
「え?」
李津華や悠にはわからない。
「諒たちは宇宙空間で俺と諒と繭はカムラを探して〆るらしい。それ以外は海鷂魚やテティス部隊をぶつけるらしいぞ。まあとりあえずお前ら二人も飲んだらどうだ?」
照夜淸は恐らくだがこの結晶の粉塵を入れたと思われるカップを差し出してきた。
「いや、いいです。カミ対策は何とかなりますから」
「はーっははっは、威勢がいいな悠ちん。だがテティス部隊の人口は18億だぜ?それをどうやって葬るんだい?」
すると悠は神化してステッキを向けてこう言った。
「私を、無礼ないで!」
「ふっ、こんなこまいの」
照夜淸は食指を下方向に描くと悠は地面に伏せられて神化が解けてしまった。
「うぅ・・・!」
「仲間割れはしない方がいいぜ?まあ飲むことは強要しねえがあんまりいい予感がしないからな」
「それは一体どういうことなの」
照夜淸は平均して120Q[J]、優希と美沙樹は200Y[J]を目安に自分の力を加えていった。
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一方で世界政府では
「まだ鞦韆一族がどこにいるか分からない。もうちょっと待ってくれ!」
「もう時間は過ぎているんだよ、愚民共」
ドガガーーーーーーン
施設を爆破したカムラと海鷂魚は目的地の火星へと帰っていった。




