高校への準備
存在を一部抹消させた飯匙倩を持ちながら、椋路寺家に着く椋路寺諒と繭。
彼女たちが帰宅すると、さっそくねむが迎えに来た。
「なっちー!不安だったよ、大丈夫だった?」
「特に問題もなかったし大丈夫だったよ」
繭は答える。
「明日は学校だからな、そろそろ準備をして寝る所なんだけど・・・いつまで守たちはいるの?」
と諒は尋ねる。
「まず、朱鷺谷小瑠璃はどこに居るのか聞きたいのだが・・・」
現在朱鷺谷小瑠璃は現在存在が抹消されている状況である。が、海鷂魚との対戦で神化したために少し認知しやすくなっているようだ。
「う~む、仕方ないわね。鳥渡小瑠璃、こっちに来なさい」
諒は小瑠璃にここに来させた。
「一体何をする気なの?」
諒は小瑠璃にとある玉を飲ませた。
ボン! という音が鳴ると、神化した小瑠璃が現れた。諒はその姿に怪訝そうに感じた。
「一体なんで神化してるのよ?」
諒が小瑠璃に尋ねる。
「この家に海鷂魚が来たのよ」
それには諒も驚きであった。
「何でこの家を攻めるんだろうか、それって意味があるんですかね?」
「さあ、私にもわからないわ」
その後高校への準備を始める。
荒れに荒れまくった部屋、それをひっくり返しながら教科書を取り出す諒、繭とねむ。
「高校でカミに襲われる可能性はあるのか?」
と諒は小瑠璃に尋ねる。
「わからないけど、もしかしたらテティス部隊を用意しているかもしれないわね」
「テティス部隊?」
諒は彼らのことを知らなかった。
「諒がいう、フィリピンや中国の死者をよみがえらせた人がいるのよ。その人がカミに」
「あー聞こえない聞こえない」
諒は嫌な予感を察した。椋路寺家の偵察によれば被害の人数は約"18"億。この大量の死者が甦らせ、それがカミに乗っ取られたとなれば18億体の人数を相手にすることになる。
併し、そもそも論としてテティスを消滅させれば18億体を相手にする必要はないが・・・
「どう襲来してくるかわからないわね、どうするのよ」
と諒が小瑠璃に尋ねる。
「と、とりあえずテティスがどこにいるかを突き止めなければならないわね。前の襲来にも来てなかったんでしょ?」
と小瑠璃が答える。
「あんまりこういうことはしたくないんだが・・・、守はとにかくテティスを"顕在化"させないといけないわね。これは命令よ。指示だ指示」
諒はアンデルセンたちに神に対する異例の指示をした。
「何勝手なことをしてるのよ!守の行動は守でやっていくわ!」
と小瑠璃は反論するも、アンデルセン達はそうでもないようだ。
「とりあえず、テティスですかね・・・を監視しましょう」
「はー?なに勝手に グフォ」
小瑠璃はねむにシバかれた。
「正直言うと、これあんまりしゃれにならないからね。僕もテティスを監視しないとやばいと思ってるよ」
「ならば私がテティスをぶっ殺せばいいわけね、では天界に行ってくるわ」
「まて、学校があるだろ・・・」
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「照夜淸さんたちも学校に行くんですかー?」
「行くに決まってるだろ!」
李津華は六天王と共にカミの襲来に備えることになっていた。
「でもデスネー、今回の戦闘で相当能力素が上がってるみたいデスネー」
エラブは諒らの能力素が上がっていることをほのめかしていた。
「いや、俺だって宇宙重力斬をかましたぐらいには強くなってるわよ!」
そう言われると、李津華は不安そうに話した。
「また能力が上がってるの?問題だからまた能力素を観させてもらうわ。ーー完全謁見ーーうわっ!」
「ど、どうしたんですか?」
と悠は心配そうに尋ねる。
「"70Q[J]"だって!? いつの間にそんなバケモノになったの!」
「バケモノ? はは、そりゃー面白い。今では繭でも77Q[J]だって話でしょ?それぐらい強くなったってことだなw」
「併しですネー、向こうは向こうで恐ろしく強くなってるみたいデース」
・・・・・・・・・・・・。
「まあいいや、それぐらい強くなったのなら一回繭とやりあってみたいな」
併しここで李津華が釘をさす。
「あんまり能力素が高い者同士が本気でぶつかるとー、地球がぶっ壊れるのでー、あまりやらない方がいいですよー。それがー、一時期カミの目的達成の一つとしてー、狙ってましたから~」
「ああ、ダメなのかね。そりゃー仕方ないね」
照夜淸は残念そうに言う。
「そういえばいつの間にそんな能力素が上がっていたりするの?」
と優希が尋ねる。
「恐らくですねー、宇宙との闘いとかー、実際にカミが襲ってきたときにー、カミの能力上昇から何か変化したのかな~」
「よくわからねえな」
能力素が上がっていることは結局不明であったが、神と何か関係があるようだ。
「んで、明日は高校再開よ。だから準備するわよ」
「はあ~い」
照夜淸含め4人は教科書などの準備をした。




