カミの戦争2
カミは下に降り、宣戦を豪語したものの、裏では激しいやり取りをしていた。
<「照清・・・貴様、なぜ椋路寺邸に降りている!?」>
<「守がいる以上はテティスには任せられん。ここは俺が攻めるしかない」>
<「まて、なんで想定以上の守がいるんだ!?」>
<「知らん。だが言えることは俺がやらないと椋路寺家は落とせない。いくらテティス部隊のアヴェンジアンデッドを送り込んでも、守の"迅雷"を受けてしまっては元も子もない。あえて言えるのは、戦闘狂の守がいないことか」>
<「ん?戦闘狂の守がいないだと?こっちにもいないんだが?」>
<「・・・ふっ、そういうことか」>
<「なんだ?なんか思いついたのか?」>
<「存在を消された神のはおぬしの弟"だけではない"ということだ。これの意味することは、やはりテティス部隊を残さなけれはカミは滅亡する」>
<「存在を消した、だと?」>
<「相手の上も戦闘狂を送り込んでいる可能性があるだろうに。慎重に取り組めよ?」>
「・・・ぐぬぬ」
カミは制御されている。最終兵器の"テティス部隊"を。
テティス部隊で絨毯攻撃を行うというやり方が止められた今、やることはある二つのやり方か・・・
一つは、テティス部隊のカミ化。しかし時間も浪費もかかるうえ、宣戦布告した今ではテティスあたりしかやることができない。
もう一つは、カムラ自身、一回撤退することである。そうすればテティス部隊を整えたうえで再出発が可能である。併し、これも馬鹿な話自分の感情が許さない。所謂大恥を自分でかくことになるのだ。大恥をかかせて撤退させることは守の権限を強くすることに敵うことになってしまう。
{考えろ、考えるんだカムラ。この状況で打破する方法があるはずだ}
しかしその方法も空しくその下では次の作戦に移っている。
「諒ちゃん、飯匙倩さんの存在をまず消そう」
「そうだな、どうやらやつの目的は飯匙倩を殺すことのようだな。亜空間ポケットに入れると言え、念には念を・・・」
ーー消え失せよ、バッドイグニスーー
その反動も大きい。飯匙倩が消えたことで六天王は騒ぎ始めた。
<M「む、宿主が・・・消えた?」>
<B「存在消去であってほしいわね。それ以外だったら厄介だわ」>
<セ「これは大変なのです、最強の演算分子が消えてしまったのです!」>
<B「まあ、まずは落ち着かないと。どうする?降りてきたやつを狩るか?」>
戦闘モードにはいった六天王。併し動揺はカムラにも見えてはいた。
「奴らが動揺しているようだな。まずは、
"貴様ら、全員星屑に飲まれ消えていくがよい"
ーースターダスト・スコールーー
」
「うわ、いっぱいなんか降って来た!」
「あれにはセイントダメージとカミの呪いが含まれているようだな。気を付けていくぞ」
鞦韆一族は三人とも俊敏なため、避けることができるが、一人だけそうもいかない人がいた。
インランドタイパン。彼は足が不自由なため杖を突いて歩いているのだ。彼を守らなければならない。併し・・・
「タイパン氏を何とかしてこの雨から防ぐんだ!」
ベルチャーたちはタイパンを守る形でこの星屑を"ピアノ線で切る"ことで対処していた。
「ちぃっ、ピアノ線がボロボロになっている・・・!」
タイパン氏は星屑の一部を受けて負傷した。残りの六天王は無事であったが。
「ふっ、成果ありだ。タイパンに集中攻撃をかけろ!」
カミは5,6人タイパンの近くに降りてきた。一人ずつ戦うのが得意なベルチャーにとっては厄介な状況だ。
「ぐぬぬ、戦えるか?タイパン」
「わしはもう寿命やで、おいて行ってくださいな・・・」
「諦めちゃだめだ!」
すると家の周りから黒い球が10個ほど現れ、タイパン氏の周りのカミを攻撃、爆発した。
ドガドガドガドガドガドガドガドガドガーン!!!
「これは、放射線と呪い・・・まさかAmitriptylineか」 カムラはで場所を調べるもわからない!
周りのカミは蹣跚けた状態になりつつも武器を出した。
「貴様らのような足が覚束ないやつらを狩るのは、6人でも構わない!」
ベルチャーは素早く銃剣でカミの体を引き裂き、カミを倒していく。
「何とか一命をとりとめたな、早く応急処置を・・・」
併しこの残しをカミ見逃さない。
「行くわよ、-汝の重き罪を知り、その罪業に悩まされ、頞哳吒・臛臛婆・虎虎婆と呻き沈むがいい-
ーーグラビティブレス!ーー
」
「グヌヌ!」
タイパン氏はその場で立てなくなった。
「仕方ないわね、マンバ、コブラ、彼を負ぶって行って」
「仕方ないな・・・だがその分兵力が下がるんだぞ?」
ただ、そのグラビティプレスも、いきなりの拍子でなくなってしまった。
「!? 私のグラビティブレスが、もみ消されただと・・・!?」
飯匙倩邸のカミは予想以上に苦戦を強いられていた。
************
一方そのころ、もう片方ではもっと苦戦を強いていた。
「吾輩がこの家を席巻する。守よ、跪け。今ここで吾輩の立場に立つというのなら・・・!・ グハッ!」
「海鷂魚様!いったいどうなさったんですか!」
「何者かに斬られた、しかもこれは守の攻撃・・・いったい誰が」
「はーっはっは、まさか能力素攻撃以外の存在を消されたから海鷂魚をぼこぼこにし放題にできるとはね!おらっ!」朱鷺谷小瑠璃は存在を消されている故、海鷂魚からも察知できない。
「グハッ、ぐふぅ・・・・」
<「大変ですカムラ様。こちら、海鷂魚殿が一方的に攻撃を受けています!」>
<「どういうことだ?照清を一方的に狩ることなんて・・・まさか」>
<「な、なにがあったんですか」>
<「照清、今すぐ撤退しろ。あの戦闘狂の守はそっちにいる。上の攻撃でないにしても、この状況はまずい」>
<「ぐっ、わかりましたカムラ殿」>
海鷂魚は若干移動しながらも、カミ部隊に命令をだした。
「カムラ殿の命令だ、一時撤退・・・する」
そうすると椋路寺邸からカミの気配は消え去った。
「一体何だったんだ?」とアンデルセンが言う。
「多分存在を消している朱鷺谷小瑠璃がぼこぼこにしたんでしょ?」とねむ。
「そんなことがあり得るのか・・・」
と守は感服していた。




