繭の解放
「さて家に電源を取り入れて、準備万端だ。楽しませてくれよヒャヒャヒャ・・・」
繭は最後の祈りも果てたか、自分が拷問死することを想定していた。
「なあ、家出するのは久しぶりだよな。龍」
「諒閣下に呼ばれて光栄です。しかしまたアンデッド隊を呼んだのはなぜ?」
「旦那様はたぶん警察は当てにならないからアンデッド隊を使うからな。使わせないためよ。拷問殺人鬼の奴らは電気を使って能力を使う、他に飯匙倩から聞いた情報を織り交ぜるとだな、ここにいたのが便利よ」
「別に旦那様にも言った方がよかったのではないでしょうか?」
「あたいが家出したら彼は警察を呼んで探し出す、でも見つけるところは、ふふふ」
「現行犯、ですか・・・」
椋路寺一家は大騒ぎになっていた。
「諒閣下がいない。拉致されたのか!?」
「早く捜索依頼をだせ!」
「警察が動かないとか言ってたけど?」
「それは繭の話だ!椋路寺家でこの事態になったら動かざるおえんだろ!」
一方繭の方では
「やだ、やだ!助けて!助けて!」
「いちいち暴れるな。お前には能力もないだろ。このまま楽しませてもらうぜヒャハハハ・・・」
では、3,2,1,Q
ドカーン
ドカーン
ドカーン
「なんだ?部屋が真っ暗だ。発電所が爆発した!」と椋路寺家庭。
「ちぃ、能力素が使えなくなっちまったから発電機でやり直しだ。準備せよ」と拷問殺人鬼
「この高ーい、高ーいタワーから見る色が黒になる瞬間は面白いよな」と諒
諒はこの市の最も高いタワーから眺めていたのだ。
「後は"臨時で"電気を使うところを探せば、あの能力泥棒を潰すことができるってわけよ」
「さ、さすがですね・・・!」
「ふむ、甲賀病院、神威病院、私の家、飯匙倩の家、神威市役所、ん?発電機? なーんか匂うな、あそこにロケランぶち込みますかー!」
「ロケラン!?」
「アンデッド部隊をあそこへ集結させよ。私も行く」
そういうとかなりデカいロケットランチャーを取り出し、その発電機の汲み取りしている家に発射した。
「さて、発電機が動いたぞ。拷問再開だ。ヒャヒャヒャ・・・さて、準備完了だ。最後に言っておく。今おまえにとって恐ろしいのは死だろ・・・。しかし拷問が始まれば分かるだろうが、おまえにとって死は、最高のご褒美になる。そうだ、おまえが望むのは速やかなる死と言うことがすぐに分かるはずだ。ただそう簡単にそん・・・」
"ビービー!!警告・警告!ハウスに飛翔体接近中!"
「危ない!みんな伏せろ!!!」
「なんだって?ぐわあああああ!」
ロケットランチャーは虐殺小屋に命中し大破炎上。小屋や小道具の能力素も全く機能しなくなった。
「こーの糞野郎!誰がロケットランチャーをぶっこんだ!糞やろうが!あ!?」
繭はワープ術にやってきた諒に抱えられ無事保護された。
「あらまあ、こんなに大音量で大破したらみんなこの家の方へ見てきますよ?」
野次馬がざわついてこっちを見てきた。「あいつらが停電の原因か!」とか「変な実験していたのか」とかいろいろヤジが飛んだ。
「うるせえ!貴様だな!?ロケランを撃ったのは・・・この釘バッドで死ねい!」
諒はバッドのベクトル方向を180°変え、釘バッドは別の男の腹に当たった。
「ギャアアアアアアアア!貴様!何をしてくれる!」
「うるさい、こっちだって・・・」
ウーウーウー
「やべえ警察だ」
「早く逃げるぞ・・・って動けない!?」
「このクソガキ・・・殺す、殺す!!!」
しかし縄に縛られて動けない。
「おおぉぉぉぼぉぉぉぉえぇぇぇてえぇぇぇろぉぉぉぉぉ!!」
拷問殺人鬼は少女誘拐監禁及び建造物爆破の現行犯で捕まった。
「ただいま」と諒。
「二人ともお帰り」と龍。
こうして椋路寺一家大騒動は拷問殺人鬼のところで発見されたとして幕を閉じた。
繭は初めて大きなテーブルの上にたくさんの食べ物と、初めての光景に目に輝きが戻った。
「繭、今まで旦那様を説得できなくてすまんかったな。でもさすがに今回の案件があったから空いている部屋を使わせてくれるらしい。自由に使っていいからね」
繭の目からは大粒の涙がこぼれていた。今までの悲惨な生活からの解放は最高の幸福だったのかもしれない。