カミの戦争1
全開放した飯匙倩は再び肉片となった。諒はその肉片を亜空間ポケットにしまい、六天王はカミとの闘いに備えている。
「ーー見栄えよ!アカシックレコード!ーー」
繭はカミの戦法を予想するためのアカシックレコードを唱えた。
「何か戦法はわかるのか?繭」とベルチャーは言う。
「う~ん、なんか・・・ディスティニー禁術を使ってるみたい。よく見えないな」
「ちょっとひねらせてみい」
諒はそのアカシックレコードに介入をした。
「おお、少し見えてきました・・・って、これは・・・!」
「なんだ?カミは何してくるんだ?」ベルチャーは聞く。
「これは、大量に来てます。この数は多すぎます!」と繭は分析した。
単体戦であればベルチャーやブラックマンバは強いが、下級兵大量戦は苦手である。下級兵大量戦であれば照夜淸や美沙樹の方が強い。
「とりあえず飯匙倩家の武器で牽制しようぜ」
照夜淸は強力な神通力を篭めた球を充填し、発射準備をした。
「どういう戦法をしてくるか見物ね・・・」
ベルチャーやブラックマンバなどは飯匙倩家の周りを見回ることにした。敵襲があればすぐに通達するようにしている。
「諒と私は何をすればいいの?」繭が尋ねる。
「とりあえずあなたが戦う相手は間違いなく大ボスの"カムラ"よ。相当な準備が必要ね・・・」ベルチャーは言った。
ベルチャーは家の護衛に回っている。カミが大量に降りてくるなら庭か、道路沿いか、あるいは直接干渉しに来るのか・・・。
そして・・・時は来た。
美沙樹が十時方向に敵意を察知した。
「敵襲有、神通力弾で牽制、開始」
照夜淸らは神通力弾を発射し、それに対抗する下級兵。
だが神ということもあって神通力弾ではなかなか効かないようである。
「じゃあ第二弾、エネルギー弾」
充填し、発射する。
ドガーン!ドカーン!
と花火のように発せられる音。併しやつの登場ですべてのエネルギー弾が消されていった。
「・・・・! これはいったい何者?」
「フフフ、醜いものだなァ。これより、貴様らに対し、神による論讞を行う!!!」
あたりはシーンと静まり返っていた。
「被告、人類。被告、上。被告、守。判決は教育そして死刑!死刑だ!!!
死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!教育!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!死刑!
」
「カミがあんな感じで大丈夫なんですかね・・・?」とブラックマンバはほほえましく見ている。
「うわー・・・すげえ幼稚っぽい、でも相手はカミの総指揮官ですから、本気で行きますよ!」ベルチャーたちは皆ともに構える。
一方カミの襲来は椋路寺家にも来ていた。
「A、B、貴方はこの大砲を撃って。CとDは充填とカミ射撃装置の準備を。守は地上戦になったら戦ってね・・・?」ねむはアヴェンジアンデッドたちを動かし、カミに対して空中戦を行っている。
「アイアイサー、戦う時はアンデルセンもやるんだよ!?」
「しかしこれはひどいのう・・・、ん?こちらの指揮官は海鷂魚照清か」
「よく聞け!神による論讞を行う。もちろん科すのは死刑だ。歯向かう者から殺してやる」
こうして、カミ対上・守・人類の戦いとなった。




