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閉明塞聡  作者: 大和八木
カミと上との戦闘と交渉2
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飯匙倩の正体

今回未来瑠や諒、繭は飯匙倩の家に少しの間滞在することになった。

昼間は高校を休んで防衛装備などを直し、改修するためである。


「棄て・・・駒・・・」

未来瑠は天に向かって言う。何の意味かは分からないが、命令を受け取っているのか、しかしその命令はあまりいいようなものではない様である。


飯匙倩家に到着した皆は飯匙倩に質問だらけとなった。

「カミが攻撃しようとしているんだが、未来瑠はどうするんですか?」

「カミが戦争してくるってことは上と守はどうなるんですか!?」

「俺たちはどうすればいいんですか!?」


飯匙倩は苦言を呈した。

「とりあえず、一人ずつ喋ってくれ。今の状況だと、全開放を使うしかないようですね・・・凛さんよろしく」

「え・・・わ、わかりました。併しこれをやるとなると誰か"守って"くれないといけないですね・・・」


「守る」?飯匙倩の本当の姿が見れるというのか?

凛は飯匙倩の後ろに回り、光った剣をするりと下す。

すると飯匙倩は謎の呪文を唱え始めた。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

すると飯匙倩からベルチャー・ブラックマンバ・セグロ・コブラ・インランドタイパン・エラブと次々と現れ始め、照夜淸が六天王と呼んでいる人たちが煙から這うように出てきた。

「久々の全開放・・・そして、飯匙倩・・・誰かが守ってあげることね」とベルチャーが言う。

「わかりました、身を挺してでも飯匙倩は守り抜きます」と凛。

凛が抱えている小さい肉体・・・

「まさか、これが、飯匙倩の正体・・・?」

「あまり言いたくはなかったのですが、この場になっては言うしかないですね。かつてベルチャーとブラックマンバはこの肉片を使い、『フーチャンゴングョウ』を以て一人の人間を作り上げた。そしてセグロ・コブラ・インランドタイパン・エラブと次々にフーチャンゴングョウをして統一されたのが飯匙倩の正体・・・。最も、ヴォルクスは唯一合体を断った。ブラックマンバに何度もやられているから」


「・・・(つまりヴォルクスの 『貴様、まさか、お前がベルチャーに・・・』とはそういうことだったのね・・・)」


すると突然、繭は「"見栄えよーアカシックレコードー"」と唱え始めた。

「まゆっち、なんか敵が来るのか?」

「よくわからないけど、誰か二人、もう搔い潜ってこっちに来てます!」

「さて、戦いの準備ね・・・」

すると未来瑠は何かに誘われるように玄関の方に向かって行った。カミに操作されているのか?


六天王と鞦韆一族、諒・繭・ねむ、玄関へ向かった先には誰かがいる。

未来瑠は、その人物の方向へ吸い寄せられる方に向かって行く。

「まて、貴様は誰だ!」

「我は仲居小澪(なかいこみお)、貴様らの情報を捕捉、そして処分する」

ベルチャーとブラックマンバは戦闘態勢に入った。

「カミに堕ちたか小澪よ。タイパンとはえらい違いだな。ではこちとら行かせてもらうぞ!」

ブラックマンバが攻撃しようとした瞬間。


ガシーン!


「ん?ロンギヌスの槍か?」

「おーっとここで会話ができないやつが登場ーってか?神の世界では先に動くと負けるんだぞ間抜け」

悠はこの人を知ってるようだった。

「幻の銀次さん!」

「おう、悠よ。人間界に降りたと聞いたときは少々不安だったが、適応しているようだねぇ?」

「小澪は一体何なの?」ベルチャーが聞く。

「彼は諜報者であり、第一戦線部隊でもあるー。諜報者の私なら、少しは相手も困るだろう?」

「ふん、吾輩が倒れても代わりはいくらでもいる」

「そう熱くなるなよ小澪よ・・・さて、どうする気だい?」


暫く見つめ合った状態になっている。守のいう、「先制したら負け」というのは事実かのように。


しばらくして、未来瑠は前に出始め、神化した。

「ああ、時慶の二の舞をされるの…?」

未来璃はあまり気乗りではないが、戦闘モードに入る。

「未来璃に殺されるか、データを取られるか選ぶんだな。モタモタしていると死ぬぜ」

小澪はケラケラしながら言った。

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