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閉明塞聡  作者: 大和八木
カミと上との戦闘と交渉2
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存在抹消とカミの憤怒

「少し試してみたい呪文があるのよ」諒は言う。

「ほう、それは何だ?」

「では、行かせてもらう。




   ーー超直死ーー





すると周りが重くドロッとした空間になっていった

「な、なにが起こってるんだ?」照夜淸らが動揺する。

「これは・・・亜空間系列で強烈な裂け目が・・・」と諒が解説していると

ガッシャーーーーーン!!!

ガッシャーーーーーーン!!!

ガッシャーーーーーーーン!!!


「きゃあっ!」ベルチャーが悲鳴を上げた。

「なっ、これはどうなっているんだ?」

これはまずいことになった。空間が、部屋が次元で割れている。これを放置してしまえば・・・そうこう考えているうちに超直死を向けた時慶方向に重力があるような、強い重さを感じる。

余りに経験したことがないことが発生しつつある。諒や照夜淸はわかるかもしれないが・・・その次元で割れた教室は彼を核として


パリーン!!

パリーーン!!

パリーーーン!!


とすさまじい音を立てて何度も割れて崩壊した。

気づいたときにはいろいろ腰が抜けていた。悠や未来瑠は呆然としているし、何か説明できないことが発生したことは分かった。

「こ、これはまずい。えーっとだな、時慶を殺すつもりは・・・」

「時慶って誰?」

「え・・・?」

「時慶って誰? カミとして派遣されたのは海鷂魚未来瑠私だけ・・・」

「えーっと、なんて言ったらいいのか、これは事故といえばいいのか、とある技を使ってだな・・・」諒は取次筋斗(しどろもどろ)になりながら説明したが周りもなんだか空気が冷たい。

「あー、あれか・・・次元で引き裂く何かを使ったってこと?」

優希もどうやらわかっていない。だれか、誰か説明できる人は居るのか・・・!?

「ベルチャーもなんか言ってよ!」

諒は懇願するように叫ぶ。

「・・・、一つ言えることは、消すとはそういうことなのよね・・・」

ベルチャーはどうやら事情を分かっているらしい。

<「多分この技、封印したほうがいいね・・・」>

久々に剋臂鼎(コピディン)を用いた会話をされた。

<「これ、テストするべきではなかった・・・!」>


そのうちに悠は繭の方によっていくことにより今回は悠自身は難を逃れた。



一方天界では

「吾輩の弟が消されたとな?いったいどうやって!?」

「何の技を使ったかわかっていません。現在過去をさかのぼって解析していますが、データが出てきません!」

海鷂魚照清自身も、カムラこと嘉村一夫の命令がなければ気づかなかったようである。現在カミ界隈では、いろんな手法を使ってカムラの弟を探しているが、神化した後のデータが全く残っていない。

「・・・まさか」

「何です!?何か思いつきましたか?」照清が尋ねる

「存在を、消した?」

「な・・・な・・・、それだと未来瑠も危ない!」

「むむ、併し証拠に欠ける部分が多い。存在を消したにしては何かの切れ端とかが残るはずなんだが、それすら消すのか・・・人間のゲスさが滲み出たなぁ!」

カムラはバン!と空間の地面をたたき、慟哭をあげた。

「カムラ殿・・・」照清は心配そうに言う。

「絶対に許さんぞあの奴ら!ギッタンギタンにしてくれる!核でも小惑星でも隕としてくれる!」

「まてってカムラ殿、ここで冷静さを失っては上や守にしてやられますぞ!」

「いいだろう上、守、そして奴ら共!ここをホームにして戦争してやろうじゃないか!カミの恐ろしさを味合わせて絶望の眼を見て殺してやろうぞ!」



そしてそのカミの怒りを察知した悠と未来瑠。これはやばいみたいな顔をしていた。

「う~ん、相当ブちぎれている。これはあたいも神化して戦争に駆り出されるかな」

未来瑠は頭を抱えた状態で話した。

「カミ、ついにブちぎれるってか?四皇帝の一人を葬ってるんやで?」

「いや、あたし含め結構人数いるのよ。上や守が2部隊掛かりで抑えられないのはその人数の差なのよ」

「あんまり上で強い人いないんだけれど」悠は不安げにいう。

「これはね・・・かなり久々に飯匙倩の全開放が見れるかもしれないね、少し楽しみだけど被害は計り知れないかなぁ」ベルチャーが言う。

「飯匙倩氏の全開放?」照夜淸が聞く。

「飯匙倩が持っているのは6人の賢者、というか実力者・・・というのも言えるかわからないけどその6人を全員元の体で引きだすわけよ」とベルチャーが答える。

「ベルとマンバで終わりそうな気がするけど気のせい?」と悠が聞く。

「キャパシティオーバーね。単体戦なら強いけど多人数を相手にするのは大変なのよ。まあ、Amitriptylineやら名前を知れば殺害できる死神技を使える二人がいるなら別かもしれないけど」

そういって横目で繭と諒を見ていた。

「やっぱり技の代償は重かったんだな・・・」


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