Abracadabra(アブラカダブラ)と超直死
神の世界では互いに何もできない状態でいた。カムラが一個人の人に攻撃を仕掛けてきた以上は相手側はカミと戦う可能性すら辞さない。
獷魋グループのトップこと獷魋希美子でさえ、現在は動けない状態だと言っている。
「しかし、カムラ・・・いや嘉村一夫、お前、拒否られたということは最悪の事態を想定しなければならないな」
「もう一度、かけてやる・・・」
・・・
・・・・・・
「おい、起きろよ繭」
「んん?う~ん、また夢か・・・」
{ククク、椋路寺繭よ・・・。今度こそカミの餌食になるがよい}
諒になるのは最大の賭けである。これが失敗したら本格的に戦になるのは必至だ。慎重にやらなければ・・・。
「なあ繭、俺たち、もう結婚しているし、未来のために、さあ」
そうして手を出してきた諒であるが・・・
「ほんとに諒ちゃんなの?」
「そりゃそうだろ繭、ここは虚無の世界・・・ここで契約すればすべてが決まる」
「意味が解らないよ諒ちゃん・・・」
「さあ、繭、一緒に・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーー滅せよ、消えよ、無くなるものよーー
ーーAbracadabra (アブラカダブラ)!ーー
」
というと、諒は「なんで・・・」と言いながら消えていく。そして気が付いたときには保健室にいた。
保健室には鞦韆一族や諒もいた。
「あれ、なんで保健室に?」
「君、1000mマラソン中にぶっ倒れたから心配したよ」照夜淸が状況を言った。
「そういえば・・・変な諒ちゃんにまた「手を組もう」とか言われて・・・よくわからないけど変な呪文を唱えちゃって・・・」
「またカミがやって来たのか、これはもう他の2神が機能不全に陥ってるな」と照夜淸が言う。
「もう未来瑠と時慶は処分していいのでは?」と諒がいう。
「とはいえ、あいつもアヴェンジアンデッドだ。簡単に殺すことはできねえし、学校でやるわけにもいかないだろ?」と照夜淸が言う。
「確かにそうですね、二人を殺しても相手側にはもう捨て駒になってるかもしれないから」と悠が言う。
「そういえば、変な呪文を唱えたって、どんな呪文なんです?」と諒が聞く。
「Abracadabra (アブラカダブラ)、なんか某魔法学校の死の呪文に近いやつでした」と繭が言う。
「アブラカダブラ、だと・・・?」諒は急に焦り始めた。
「何その呪文」
「アブラカダブラは禁忌呪文の一つ、昔の時代に能力の無いやつを消すためにやった呪文とされている。いつから知ったんだ・・・」
「ここからは私が言うわ」
突然ベルチャーが保健室の窓から現れていった。
「おい、また体を乗っ取って・・・」
「今回は丁と分身してきているわ。その呪文、本当に危険だから使わないことを勧めるわ」
「どういうことなの?なぜ私がその呪文を知ってるの?」と繭は聞いた。
「多分ね・・・あなたと諒はディスティニー・イグシステンスの混合型の呪文が使えるのね。その場合、それに関する呪文はすでにインプットされている・・・要するに、ポケ〇ンやドラ〇エみたいに「~を覚えた」とかのステータスは出ないのよ。つまり、いくら禁術にしたところで、覚えることになにも変化もないわ・・・。諒さんも、使えるのでしょ?・・・超直死を」
「超直死が使えるなんて聞いてない。それもAbracadabraと同じ、存在をも消してしまう禁術なのに・・・」
「飯匙倩曰く、今回の迎合作戦が失敗したところで攻めてくる可能性もあるわ。態勢を整えましょ」とベルチャーが言う。
「い、愈々カミとの戦争ですか・・・」悠は心配そうな声をあげる。
「まず小瑠璃はもう戦闘モードに入っているから、悠をどうにか救助しないと・・・ん?」
ドドドドドドドド
パン!パン!パン!パン!
「・・・!ゲホゲホ、まさかの敵襲!?」
「恥をかかされた以上は、お前らには死んでもらうしかない」
そこには神化した時慶がいた。未来瑠は悠の首にナイフを突きつけている。
「やはり、戦争になってしまったか・・・私も相手いたします」
ベルチャーは66Q[J]のバケモノである。それでもカミは引こうとしない。
「お前、そこそこ強いようだな。だが神化した吾輩に勝てると思うか?」
・・・・・・・・・・・・・
お互い見つめ合って長い沈黙が流れた。
「ゴホン」と諒は咳ばらいをした。
「ん、何をするつもりだ?」
「少し試してみたい呪文があるのよ」諒は言う。
「ほう、それは何だ?」
「では、行かせてもらう。
ーー超直死ーー
」
区別のヒント:椋路寺諒は、椎奈繭のことを「まゆっち(または繭っち)」と呼びます。また、一人称は「わい、わて、うち」の三つです、




