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閉明塞聡  作者: 大和八木
カミと上との戦闘と交渉1
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カミの焦り

カミの側では片方は刺客をボコボコにされ、もう片方は情報ソースが「殺しに来る」と勘違いしており、相手が66Q[J]相手であり、焦りが出始めた。

「まずい・・・、このままでは、ここにバケモノが突っ込んでくるぞ」

「地球の人を刺激しすぎだろ向こうの刺客は!」

そして作戦に失敗した時慶と未来瑠。

「このままでは、突撃を食らって全滅か・・・もう片方も勝ち目がなかったと」

「ボツリヌス毒塗ったりしたのですが・・・」

「仕方ない、このままでは我々の存続がまずい。吾輩も何か仕掛けよう」

カムラは運命の干渉を始めた。

「「※ジタリス」を暴走させ、まずは生態系を破壊させようか・・・」

カムラは地球に手を向けて呪文を唱えた。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「ん?」

地球にいる繭は、運命が動いたことを察知した。

「どうした?まゆっち」

「運命が変えられた気がします。"見栄えよーアカシックレコードー"」

久しぶりにプラネタリウムみたいな背景を見た気がする。これは抗争で見た時と同じである。

「まゆっち、なんかわかるところはある?」

「ん~、・・・! ジタリスが暴走するみたいです。これは早く飯匙倩さんに連絡しなければ!」

「確かに暴走すると厄介だな。偵察隊のアンデッドを派遣する!」

「これは、まずい状況だな・・・」



・・・・・

ppppppp

「ん?飯匙倩さん、スマホが鳴っていますよ」

凛がスマホが鳴っていることを知らせる。

「どれどれ? もしもし、ん?何?事実か? ・・・まじか・・・、仕方ない」

そして飯匙倩がとんでもないことを言った。

「4災のジタリスに干渉した者がいます」

「ジタリスに、干渉・・・?」

照夜淸はジタリスのことを知らないようである。

「ジタリスは南極にいるケルベロスです。人間は襲わないですが生態系の恐れのために4災として警戒されていますね」

「あー、4災で目立たないやつ」

「あんま油断できない怪物なんですよ?」

飯匙倩は通話会議室に入り、緊急会議を始めるとした。

「何々?何が起こってるの?」

照夜淸は何が起こってるかわからない。

「ジタリスに誰かが干渉して性格を変えさせたとか」

「それやばいんじゃ?」

「結構深刻な問題ですね・・・」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ギャオオオオオオオオオオオン!!!!

「わあ、いきなり暴れ始めたぞ!」

「鎮静剤を撃て!」

「こんなやつに鎮静剤が効くかよ!」

南極では4災ことジタリスが暴れ回っていた。



「南極に入るのがなかなか大変だなんてな!あたしにも不死者属性が欲しい位だわ」

「貴方が死んだら私も消えちゃうからやめて・・・」

現地に着いた諒と繭は南極の昭和基地からモーソン基地に向かっていた。一方、飯匙倩の方も独自の手続きを経てドームふじ基地についた。

「被害はどうなっている」

「マラジョージナヤ基地を襲撃後、モーソン基地に向かっています!」

「ちっ、ドームふじ基地の方には来てなかったのか」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


一方それを見ているカミだが、あまりこの暴走の対応によろしくない反応であった。

「どうしました?カムラ殿」

「・・・おかしい」

「へ?」

「飯匙倩らをドームふじ基地に誘導できたとはいえ、なぜ奴ら二人は昭和基地からモーソン基地に向かっているのか・・・」

「そういえば妙ですね。どちらに向かうかわからないはずなのに」

少しカムラは考えていた。

「そういえば時慶と未来瑠を襲ったとかいったやつはどっちなんだ?」

カムラが未来瑠に尋ねる。

「なんか普通の体型だった。でもこんな色白ではなかったような・・・でも胸は馬鹿みたいにでかくないよ?」

「ほう・・・そうか」

カムラは繭に対して完全謁見を使おうとした。

「そなたの力、見せてもらおう!・・・・・ぐっ!」

完全謁見をした瞬間カムラは目をおさえ始めた。

「どうしたんですか!なんか怪我でもしたのですか!?」

「な、何でもない・・・!なんかに劈かれたような気がした」

「か、カムラ殿でも見れない・・・!」

天界はカムラの動きによって騒然としていた。


守の方でも大変なことになっていた。

「なぜいきなり二人は争い始めたんだ?」

「どうやら大鑚成由紀夫が人間に殺られたそうなので」

「人間に!?」

守の方も驚きを隠せない。

「我々が仲裁しなければならないのに、なぜ情報が遅れたのだ?」

「それは・・・」

「とにかくカミの行動を制御しなければ!」

※ジタリスは南極物語のジロ+タロ+リキに複数形のsを付けたのが名前の由来となっているケルベロスで、普段は人懐っこい性格をしていますが、生物界ではすべての生物を捕食することから4災の一つとなっています。

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