新技の開拓と戦争1
ガシャガシャガシャガシャ、ガシャン!!
ものすごい音と共に吃驚して起きた繭。
「一体何が起きたんですか!?」
繭は尋ねた。
諒は何かを唱えながら、剣山のようなものを繰り出しては、アンデッドをぐちゃぐちゃに処分している。
復活したアンデッドは再生することなく血だまりとなっていく。それにはアヴェンジアンデッドも含まれていたようだ。
一体、これは・・・・
「ん?」
諒は繭に気づいた。
「ああ、これは新しい技の一つだな。その名も「絶死」。これを食らった人間含め、アヴェンジアンデッドも、再生能力を失って絶命する」
しかし後味の悪さに「うわぁ・・・」と繭は引いてしまった。
「特にアヴェンジアンデッドを即死させることは、今後結構重要になってくるだろうからな。シナやフィリピンなどでは焦土からアヴェンジアンデッドを作る計画もたっている」
「焦土になっている・・・?」
「まあヴォルクスを復活させたから、ある程度暴れたらしい」
そういうと、死体を亜空間へ転送した後事務室に戻っていった。
「・・・・・・っ」
そういえば、昨日能力素を盗み見しようとした未来瑠、時慶・・・奴は今何をしているのだろうか。
「カムラ、彼女らはさすがに厄介です」
「どうした弟者よ?」
時慶はいったん戻って相手の能力素、反撃などを説明した。
「なるほど・・・では「地球は能力素を銜え過ぎつつある」ということか」
「え?」
時慶はよくわからなかった。
「いずれ地球は能力素を抱えすぎて爆発する。そのときが人間の終わりということだ」
「つまりどうすればいいんですか?」
「戦争をさせ続ければよい。そうすれば奴らは能力素を鍛え続け、銜える能力素は増え続ける。すればそれに抱えられなくなる地球は爆発する」
「そうすれば我々の目的は達成できると・・・」
「ふふふ、あくまで人間を滅ぼすことだ。地球は後で治せばよい」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「ただいま」
時慶は地球に戻ってきた。
「おかえり。何か対策を練れました?」
「とにかく戦争をすればいいって。だが、今は戦争は終わってしまったからな・・・」
「戦争・・・か、どうしようか。外患誘致をすればいいんでしょうか?」
「少し危険だがやるしかないかもな・・・、首相らを乗っ取るとか、アニキに任せてもらうしかないか」
「何か動けばいいんだけど・・・」
諒は外を見ながらぼやいていた。
「あれから何もしてこないな」
「確かにあの二人何もしてこないですね」
椅子に座って足を組んで言った。
「そういえばもう一人の方はどうなっている?」
「そういえばまだ聞いてないですね・・・」
上はカミとは違い、人間とは敵対関係ではないが飯匙倩達からの情報は入ってこない。
「はぁー疲れた」
机に項垂れて、書いていた書類にシワが入る。
「疲れた時は、甘いものがいいですよ。はい、太陽のタマゴ」
「いつ宮崎に行ってきたんだよ・・・」
「いや、なんか思いついたものを取り出して、甘さで回復できればなぁと・・・」
そこにやってきた時慶と未来瑠。
「どうやって戦争をおこさせるか、ってなるとまずは書類の改竄か・・・よーし・・・」
時慶は書類を動かし宣戦布告の締結を書かせようとする。しかし・・・
ドスッ!
「ん?」
ターン!
いつの間にかマシンガンを持った繭が時慶の頭に銃口を突き付けていた。
「君たちしつこいね!少し私と戦ってやろうかしら?」
「ふん!」
時慶はマシンガンをムーンサルトで蹴飛ばして威嚇をするも、すぐさまボーガンの矢が飛んできた。
「その程度?」
繭は余裕綽々である。未来瑠も加勢に入る。
「貴方の能力は何かわからないけど攻撃するよ!炎の舞!」
未来瑠は炎を繭に全力にぶつける・・・が、炎はまるで繭の前で消えてしまったようだ。
「その程度?」
繭は余裕綽々である。時慶は全力で銃剣を構えぶん投げた。さらに未来瑠はそれに猛毒を加えた。
「笑ってるのも今のうちだ!」
時慶は繭の直前の時空をまげ、繭に銃剣を命中させた。繭は深く刺さった銃剣で大けがをしている。
「さあ人間!これでもまだ貴様は・・・」
「・・・その程度なんだな」
繭は刺さった銃剣をすべて滑るように抜き、けがも一瞬で回復させた。
「ば、ば。あばばばばばばば」
あわてる時慶と未来瑠。繭はまだ余裕綽々である。
「まあこれくらいはしてあげないとね。Austrloptks」
今回は玉を4つ弾くように飛ばし、爆発させた。
「・・・・ゲホゲホ、未来瑠、大丈夫か?」
「これ、核攻撃だ。こんなのまともに相手してたら・・・」
時慶は足に大けがをしている。
「とっとと神の世界に帰るんだな。でないとどうなるかわからないよ?」
「く、くそっ」
今回の戦争締結作戦は失敗に終わった。




