戦争終結
「しかしまあこれだけ兵力が減るとまた別の軍団に襲われないか心配だ・・・」
諒はアンチ諒の首脳が全滅、他部隊は降参したという話を聞いた。
「え!戦力として見られていない!?」と繭が驚いた。
「いやいや、死んではいけない人を戦力として見てはいけない。鞦韆一族は一応戦力だ。でも、まゆっちは戦って殺されるわけにはいかないから・・・」
「簡単にはやられないもの!」
「はっはっは、まあ簡単には死ねないもんな、あいつらのためにも・・・」
諒が鞦韆一族について肯定的に語るのは初めてかもしれない。
「結局あいつらのもめ事は終わったのか?」照夜淸が聞く。
「まあ終わったみたいね。いまは兵力がかなり減ったみたい」優希がいう。
「にしてもとんでもないことをやらかす奴らだな、アンチのやつらも。アンチのやつら、最終的に"カミ"と盟約したんでしょ?」
「確かにね、やけになってカミと思想が同じになったから鏖にしようとした結果がカミ側の4皇帝の一人がやられたって話だしね」
「俺にも勝てないカミが神をやってのけるのかねぇ・・・」
「まああれは弱い方ですからね」飯匙倩が現れていった。
「あれ弱いの!?」照夜淸が言う。
「まあたまたま弱いやつを選んだといった方がいいのか、カミでも上下関係があるみたいなので」
「でもカミや上より厄介な奴が二人、この街にはね・・・(笑)」
「(笑)じゃないですよ!あれはむしろ勝てるんですかね!?今までよりもガチで指数関数的に・・・」と照夜淸が早口に喋るが、
「世の中には知らない方がいいこともあるんですよ」と飯匙倩が諭す。
「はぁ、アウストラなんたらみたいな大技が何かあればいいんだけどなぁ・・・」
照夜淸はため息をつく。
「そういえば、高校はこの後どうなるんか、聞いてる?」と照夜淸は聞いた。
「そういえばこの前の保守派と反体制派の戦争みたいなやつ、日本規模で行われていたみたいで、それの決着がつくまで高校は休みみたいですね」
「その間課題とかそういうのは何も出ないの?」
「この案件に関しては大学側もなかなか頭を悩ませているみたいで、今回の、まあほぼ戦争でも、休学になる大学も結構あるようですな」
「大体いくつぐらい?」
「大体3か月は・・・」
3か月も暇をしているとさすがに体がなまってしまう。伊吹の脈窠洞窟で練習をすべきか、あるいは椋路寺たちと稽古を交えるか、そうでもしなければ能力素を増やすことができない。
「3か月も休校ってなりゃー、鍛えるにはどこかと対戦交えるしかないんですかね?例えば繭と俺ら3人とか」照夜淸はだらけた感じに言った。
「いや、それはやめときな」
飯匙倩のキリっと刺すようなセリフに少し照夜淸らは驚いた。
「今のあの子は、正直どうすれば勝てるかは皆目見当もつかない」
「え・・・、それってどういうこと?」
「これもあまり言わない方がいいな。まあ稽古ぐらいだったら付き合ってくれるだろうけどガチでやりあうのはやめとけ」
「高校いつまで休みなんー?」
繭は諒にだらけた感じで聞いた。
「3か月らしいよ」
「そっかー」
「いつまで暑さにばててるのよ、不死者らしくないわよ」諒が繭をただす。
「不死者属性消されたって聞いたけど」繭は言った。
「不死者属性が、消された?」諒は疑うような目で聞く。
「なんかあのコビディンっていうやつがよろしくなかったんだって。だから自分は人間に戻されたって感じなような・・・」
「はぁ、人間にされたんだったらますます大変じゃないの・・・それに変な相棒もつくようになったし」
後ろでねむは聞いていた。
「あの、諒さ・・・閣下、聞こえてますよ?」




