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閉明塞聡  作者: 大和八木
暗躍と手配
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テティスの中身

一方、飯匙倩邸に残された李津華と六天王。彼らは彼らで会議をしていた。

李「一体テティスって、何ですか~?少し情報が欲しいですわね~」

ベ「それに関してはマンバさんが知ってるのかと・・・」

マ「テティス部隊の話か、語るにしてはかなり長くなるんだが、いいか?」

セ「眠くならないようにお願いしますね」


”--かつてテティスはヴォルクスと共に復活の呪文を生成してきた。その中でも「オーゼフ・ゲーヴェン」などという能力素の高い技を生み出したのだが、テティスは俺と会う前にとある事件で牴牾(もど)いて二人は分裂した。併し復活呪文であるオーゼフ・ゲーヴェンを使いつつ色々な研究を重ねた。ヴォルクスは吾輩が始末したが、テティスは逃げ足が速く追えなかった。結局ヴォルクスが中国大陸を始末した後、朝鮮を狙いに行った際テティスは中国大陸の滅ぼした人物たちをアヴェンジアンデッド化した。テティスは結局、16億の人達を抱えてヴォルクスの死を知ってからはとある事件で別れたことを後悔したそうだ。"


李「そ、そんな過去が・・・」

ベルチャーは敦圉(いきま)いて言った。

ベ「この後殺す機会はあったはずよ、なぜ殺さなかったの!」

ベルチャーは剣をマンバに向けた。

セ「ちょ、ちょっと落ち着いてください!」

マ「それはな、奴が突然消えたからだ」

ベ「消えた・・・?」

李「そのころカミに乗っ取られたのかも~」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ベ「カミに、乗っ取られた?」

李「要するにー、迎合作戦ってものかしらー?それでカミにー、許可をしちゃうとー、自分もカミにされちゃうのー」

暢気な言葉とはいえ想像以上の話に秩然(ちんまり)した。

ベ「な、なるほど・・・」

マ「恁麼(このよう)な感じで奴は向こう側に就いた。そして奴と戦う相手となると・・・」

李「私ですか~?」

セ「多分私じゃないですか・・・?」

マ「どっちも不正解だ。テティス自体にも能力素は当然ある。16億のアヴェンジアンデッドを一気に消し去る術を持っている奴といえば?」

セ「椋路寺諒さんデスかー?」

マ「それか繭かのどちらかだ。あの二人の持つ絶死と超直死・・・それをいかに使い分けるかが・・・」

ベ「超直死はかなり重い呪文よ、神一人消すのでも反動がすごかったのだから」

マ「つまり見たのか?超直死を?」

ベ「うっ・・・」

たしかにベルチャー自身、生で嘉村時慶というカムラの弟を消した瞬間を見てきた。あの術の恐ろしさを見たベルチャーにとって超直死をどう使うのかがわからない。

ベ「と、とりあえず超直死をテティスに向けてするわけね?」

マ「奴を消すならそうだろう。他には絶死を含めて16億人らとやりあうか」

李「ちょっと話が追い付かないんだけどー、絶死とか超直死ってー、なんなんですかー?」

ベ「絶死はアヴェンジアンデッドをも破壊する魔法だと聞いてる、超直死は・・・存在自体を微塵切りにして亜空間へ放り投げる・・・、のよ」

李「へぇー・・・」

李津華は顔が真っ青になった。カミや上自体、殆どがアヴェンジアンデッドであり、超直死に至っては聞いたこともないほどの残忍な殺し方。そもそもカムラ自身が絶死に耐えられないのだから、絶死で十分な気はする。

コ「それで呪文をいろいろ調べた結果はわかったのか?」

ベ「とりあえず、椋路寺家の禁忌呪文と言われている奴はこれね」

ベルチャーは数十枚の紙をテーブルに置いた。

ベ「この時点からAustrloptksとかAbracadabraとかあったのね・・・」

タ「なかなか強力な呪文が多いのう・・・他にも使われたことがない呪文がある」

マ「これを我々が使えるのか?」

コ「多分使えないな。使えるとしたら鞦韆一族とかそのあたりか」


色々小一時間話し合った結果だが、鞦韆一族や椋路寺家が前線に出るという結論しか出なかった。

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