ヴォルクスとの闘い
「ほーう、やるじゃねえか」
ヴォルクスは余裕そうに構えていた。
「ヴォルクスはアヴェンジアンデッドとしてよみがえらせていたか・・・クソ野郎ども、これが日本を危機にするのがわかっていないのか」
「そんなことは知らないなぁ!」
ヴォルクスは螺旋状の波動攻撃を仕掛けてきた。繭は螺旋の真ん中にボーガンを撃つ。
ボーガンが刺さり、螺旋波動がよろめいたかと思いきや
「地震か!」
ヴォルクスは地面をたたき、地面を大きく揺らしてきた。
繭が足元をとられた瞬間にヴォルクスは顔面にパンチを食らわせてきた。
繭は壁まで引き飛ばされ、たたきつけられた。
「アヴェンジ同士の争いだと何もできないのが厄介ね、弟も・・・?」
いつの間にか弟は立ち上がって攻撃を命令していたのを知った。
(わざわざ命令しないとできないのかこの鈍間め)
諒は昔引きちぎった足の部分をこすり始めた。
「・・・ッッッ!」
さっきの痛みがまた繭に走った。予想通り血を分け合った時につけた傷がそのスイッチであった。
<大丈夫か?とりあえず作戦を変更する>
<作戦変更?>
<ヴォルクスは弟の命令無しでは自我を保てない。弟を狙うぞ、あたいも>
<おっけー!>
「弱点殴られなければ何も怯まないよ」
「ん?」
ヴォルクスが繭を叩きつけた場所に移動した隙に繭は命令している弟の方に移動した。
「初めまして、諒の弟さん? じゃあ、さようなら」
グサッ
繭は腕を包丁型に変形して弟の心臓に突き刺した。
「ぐはっ!」
「裕!」
というか弟に裕という名前があったことをここで初めて知らされた。もしかして還魂の術式を使うまで名前を付けてもらえないのか?それは可哀想すぎる。
「さて、どうする?ヴォルクス・・・!」
しかしヴォルクスはまだ余裕そうであった。
地面に手をつけ、怒号を上げた。
「ハアアアアアアア、ンギェエアアアアアアアアア」
雷が地面を割りながら弟の方へ向かう。落ちてゆく床を繭たちはよけつつも、雷は弟を包み込んだ。
弟は息を吹き返した。




