暗黒街の歴史と謎
飯匙倩はいろいろなキャラクターを取り込んでいるため、中にいる強力なキャラクターから助言をもらったり、体を貸して戦うこともあります。この時は
<H「・・・」>が飯匙倩のセリフ、今回登場するナミブの場合、<ナ「・・・」>と表記されます。
一方、飯匙倩の方では椋路寺諒の解析が行われていた。
<「ナミブ、そのグラウンドの能力素の破片で何かわかるか?」>
ナミブ、彼女といえば回復能力やセイント魔法と同時に相手の死相を見ることができる能力を持つ。ほかに能力解析を使わせることもある。まあもっぱら回復枠を任せたりセイント魔法がメインだが。
<ナ「ふ~む、大体この破片ではわかりにくいデス・・・、2xyz-1x+4y-2zの見た目950Z[J]ぐらいですかネー」>
ナミブは飯匙倩が取り込んでいるキャラクターなので精神上で会話することもできる。但しキャラクターが体の外に出ることもあり、その時はテレパシー会話であっても丸聞こえである。
2xyz-1x+4y-2zを簡単に説明すると2xyzは2を単位としたトーラス、-1x+4y-2zはそれぞれ-1x+4y、4y-2z、-2z-1とわけて三角形を成した斜辺の方向に楕円を向いた形である。この場合ある程度能力が隠れるので能力が下がることがある。
「え、950Z[J]?えっぐ・・・」
「まだ優希は勝てる数値でしょ?」
「どっこいどっこいですね・・・」
鞦韆優希の能力素は1.2Y[J]、Zの一つ上であるゆえ、確かに真っ向勝負では何とか勝ち目はあるだろう。
「しかし、神威市の歴史が暴かれたというのは事実なのか?」
「まあ諒が言った情報によると
・いじめは組織ぐるみであり、市も加担している。
・行政は無能力者に知らんぷりをしている。
・無能力者を片付ける「優生思想」により、無能力者を片付けられるという裏法律がある。
・ただし普通の殺害は報道されるので隠れて殺害しなければならない。
って話ですかね」
「やばすきない!?」
蛍が現れた。
「なんだ、さっきまで寝てたんじゃないのか?」
「だって隠れて会話してるの気になるじゃん」
全く、地獄耳を持っている奴だ・・・。
「繭、なんかあったら私が何とかするから」
「・・・・・」
繭はあんまり心を開いていないようだった。繭には諒がつくようになったから簡単には近づけなくなったいじめっ子たちは、新しい作戦を考えていた。
「まずは下校の時を狙うんですかね?」
「確かに繭がいるところと諒さんの豪邸は途中で真逆の方向になるんだよな」
「しかしばれたらまずくないか?」
・・・・・・・・・
繭には諒がほんとに守ってくれるという自信が持てなかった。さっきのいじめは「うるさい」という理由でたまたま自分がいじめられることを知った。ほんとに、守ってくれるのだろうか・・・
諒と繭は下校を始めた。当然いじめっ子らは作戦通り、分岐点の1km先で強襲をする予定であった。
「ふふふ、さすがに遠いと能力素も届かないだろう・・・」
「じゃあ今日はこの辺で、ごきげんよう」
「・・・・」
繭はいつも通り黙っていた。繭はしばらく歩いていると何かを察知した。
「・・・!」
繭は恐怖してきょろきょろしていた。
「あら、繭にしては今回は勘が鋭いじゃないじゃない」
早紀やほかの男女がこん棒や釘バットを持って現れた。
「ふふふ、今回は諒もいないからメッタメタにできるわね、諒の分もたっぷり食らってもらうよ」
そういって早紀らはこん棒を振り上げる。
「・・・ぅぅ、やっぱり・・・誰も・・・」
「馬鹿がいっぱいだな。彼女がきょろきょろしたのはあたしのせいだよ」
ドカーンという爆発音とともに繭を抱えた諒が木の上にいた。
爆発に巻き込まれた早紀らは軽いけがをしつつも繭を探した。
「なんだと、ば、ばかな・・・」
「1kmなんてすぐ察知できる。そしてそもそもだが、繭が察知するのはあたしの能力素であることに気づいてないようだな」
「・・・・! なんであなたの気配だけ察知できるのよ」
「知らないなぁ!」
降りてきて真ん中で再び衝撃波を放った。これ以上早紀らが戦うのは無謀だと感じた。
「こ、この野郎!覚えてろ!」
・・・・・・・・・・・・
諒は繭を起こした、そして一生懸命抱き着いた。
「絶対に、絶対に守るから」
「・・・ほんとにいいの・・・」
「・・・!」
諒は一層強く抱きしめた。
「私は、もしかしたら・・・・」
「・・・!・・・ほんとにわたしでいいの・・・」
・とある病院・
「ま、まさか、あの『デジィアティー』先生がやってくるのか!?」
「ほんとか!?それはとんでもない情報だ」
「藪病院といわれた病院に革命が走るぞ!」
デジィアティー先生とはいったい誰なのか・・・。