「アカシックレコード」を壊すもの
{まさかアカシックレコードに不具合が出るとは、呪いの神器は恐ろしいものだ}
「アカシックレコードを壊すもの?」
{貴方らの盟約とは、おそろしいものだ}
「こんな夢に昨日魘されまして・・・」
繭が諒に相談した
「それはわからないな・・・だが、どういうことなんだろう?」
「こういう時は飯匙倩さんに相談すればいいんですよね?」
諒はさっぱりわからないので飯匙倩氏邸へ相談に行くことにした。
「こんなことを言われたらしいですよ」
「ふむ、呪いの神器ですか・・・確かにアカシックレコードを干渉する「器」が存在する」
「え、そうなん?」
「呪いの神器といえばやはり「コビディン」「カイロディン」「サタニディン」「エリバリン」の4つですかね」
「そ、そんなにあるんだ・・・w」
諒と繭はちょっと引き気味であった。
「内容としてはこの4つの呪いの神器は「アカシックレコードに干渉する」とは書かれていませんが、異次元の状況が発生するとは言われています。とくに「コビディン」「カイロディン」は自分ではなく他人の人生をも変更するのでいわゆるパラレルワールドが発生するといわれていた」飯匙倩は続ける。
(ん?「コビディン」って確か…)
「諒さん、どうかしましたか?」
「い、いえ・・・」
コビディンといえば地震でお互いの肉と血を分けた器である。しかしどうやらこの場にいる4人ともそのことに関しては忘れている。
なぜなら、というもののこれはアカシックレコードの干渉ではなく効力を発揮している人の前ではその能力を認知できない。
すなわち、"諒と繭はコビディンに呪われているのである"
しかし・・・
「やはり何か忘れているような・・・」飯匙倩は必死に考えている。
「あたいらも何か忘れている気がする・・・あ、」
諒はもう一つの用事を思い出した。コビディンの呪いは場合によっては本人さえ忘れることもあるのだ。・・・能力を使えば別なのだが。
「そういえばまた反組織が動き出したと繭ちゃんが察知した。奴らは一体何をするのか、そして何を練ってくるのか・・・」諒が不安げに語る。
「今のところその対策に関してはわかっていない。手段が不明だ。しかし、反組織は今のところ諒さんの家には上がれないのだろう?」
しかし事情が違っていたようだ。
「この前の伊吹の脈窠洞窟の帰りで壊滅されていました」
「何!?なぜ早く言わなかった?」飯匙倩は焦って言う。
「なぜって、防御システムがその洞窟の帰りで壊滅しております。というのも伊吹山からここまで80km近くあります。そこまでの射程は範囲外です・・・」
「待て待て、そのことを利用されると厄介なことになるぞ・・・」
「・・・」
いろいろ話しているうちに夜が来た。諒と繭は帰る時間である。
「今日はすみません、しかし、そんな大きな計画がなされることはあるのか・・・?」
「可能性はあるでしょう」
明日は学校で記念旅行だという。諒はいつもの紅茶を飲んでベッドに就いた。




