自死念慮の正体と呪い
「うヴ、ううううぅぅぅ・・・・・」
諒は仰向けになって寝てしまっていた。そのため約25kgの肉塊が彼女の全身を襲う。
「だ、だれかぁ・・・」
どんどん視界が白くなっていく。
{無粋だな、お前}
「お、お前は誰なんだ、名前を教えてもらうぞ!」
しかし人心掌握の能力は謎の力に阻まれてしまった。彼もまた最強の能力者なのか?
「お前は一体誰なんだ!」
{あまり多くは語れぬ。だがおぬし、繭について永遠の謎を持っているようだな。それを少し教えてやろう}
白い霧に覆われた男は二人の黒い繭と白い繭を映し出した。一人はボーガンを持って暴れているがもう一人はデカい武器を持ちつつ眠っている。
{自殺企図については知らないだろう。黒いやつの仕業だ}
「その黒い繭とは一体」
{それは多くは語れないのでね。白い繭。奴が本音を持っておくことは言っておく}
「黒い繭・・・」
はっ
起きた時には横向きになっており、繭が心配そうに見ていた。
「あ、あの、大丈夫?」
「あー、なぜか横向きになって助かった」
黒い繭と白い繭、いったい何がどう違うのか。
繭は諒の派閥として分裂した過激派と戦わされることがある。その時はボーガンを持っていく。このことを一回、繭には言わず飯匙倩に聞いてみるか・・・。
「そんな夢を見たのですか?」
「ええ、黒い繭と白い繭がいるらしいわ。それは一体何を意味してるのかしら?」
<I「多分倒し損ねた怨霊じゃのう」>
タイパン氏がいきなり現れた。
「うお、びっくりした。・・・倒し損ねた怨霊?」
<I「繭は魂釘で復活させたアヴェンジアンデッドじゃ。つまり釘の中身の魂と本物の魂が混在しているってことじゃのう。つまり魂釘を破壊しても精神世界でその釘の魂の怨念を倒さなければならんのじゃ」>
「タイパンさん、やたら詳しいな。もしかしてそういう呪術も知っているとかそういう人なのか?」
<I「ほっほっほ、わしは研究者だからたくさんの本を読んでおるからの。飯匙倩氏より古いものをな」>
飯匙倩は言った。
「確かに魂釘を使ったアヴェンジアンデッドの復活例は数件しかなく、資料も抹消・・・つまり」
「黒いやつと戦うってことね。しかしどうやって?」
結局ある程度話し合ってみたが決着はつかなかった。
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「これでいいの?」とある少年が言う。
「まあ最初はこの程度のやつで練習すれば、最後は、ククク」と大人の声。
何かをよみがえらせているようだ。
「まずはこの試作品で繭の分裂体を攻撃だ」




