操っている魂釘
諒は凛にとあることを脳波で聞いた。
<「おい凛、繭の能力素はどこから集めてるんだ!?」>
<「え、そんなの知らないわよ。う~ん、不死者だから不死者同士のなんかじゃないの?」>
<「ここで死んだ死者というのはどういうやつらだ?」>
<「ちょっと飯匙倩に聞かないとわからないわ・・・」>
・・・・、・・・、そういえば
<「ここに運ばれた奴は脳死で連れてきたやつらだったな?」>
<「あ、そうかもしれないわね」>
そうか、繭に取り巻いている精神の靄は、能力無しで無理やり治療した結果脳死した奴らの集まりなのだ。そう考えると繭の能力の符号も合う。
まさか、まゆっちは魂釘によって操られているのか?だとすればまゆっちをおさえる方法は一つ。魂釘の塊の破壊。
繭は心臓をつぶされたとはいえ、そこに魂釘はなかったらしい。ということは移動させたか。結晶として集めてる部分は・・・
とはいえ、魂釘を破壊するとアヴェンジアンデッドは死ぬ可能性がある。最悪まゆっちを失うことになる。そうこう考えているうちにまゆっちはいろいろ襲っていく。
「さあ、いじめを執行する!」
繭が叫ぶと、いじめっ子らに光線が飛んで行った。ガンマ線バーストか何かか?当たると危ない。
諒は繭と対面状態にするためわざといじめっ子をかばった。その目的を理解できなかったのか、繭は大声で叫んだ。
「諒も下賤のものに堕ちたというのか!」
諒はイグシステンスを用い、魂釘の場所を調べた。・・・ここは下腹部か。思い当たるなら・・・子宮付近か?
生きていた時代の繭は子宮をぐちゃぐちゃにされた過去を持っている。そういえばそうだったな。学校でデジィアティーと怒鳴り込みに行ったな・・・。
"「・・・暴走した彼女を見たくないな」"
"「それはどういう?」"
"「まゆっちは相手の感情を大きく拾う精神気質がある。甲南病院は元はバルマー脳波で死んだ人らの病院。そいつらの怨念を拾う可能性がある」"
"「なら、魂釘を一度破壊すればいいのです。大丈夫、アヴェンジアンデットなら一度よみがえれば簡単には死にませんから」"
龍、お前の言葉、信じてやってみるよ。
「まゆっち、すこしおとなしくなってもらうからね・・・」
諒は拳にありったけの力を籠める。
「うるさい、最大火力で吹っ飛ばしてやる!」
繭は強力な重力をため込み手の中に炎の塊を作り出した。
「諒、気を付けて!あれはプランク業炎よ。あれを食らったら、大体の人は消し炭になってしまう!」
チャージ攻撃をしているなんてまだまだ甘いんだよ。まゆっち。攻撃は即効性と効率を考えなきゃ。
「ふん、遅いな・・・まゆっちの雑念を吹っ飛ばしてやろう」
繭が構えたころには諒は下腹部を殴っていた。




