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閉明塞聡  作者: 大和八木
NaSSA (Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)
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聖鳳銃剣

「怨念が沢山だったら大量にその怨念を殺さなきゃいけないってこと!?」

「そうねぇ・・・」

ベルチャーは相談を始めた。

<B「怨念を全員殺すにはどうすればいいの」>

<M「おっかねえ質問をするではないか・・・、そうだな、聖鳳銃剣(せいほうじゅうけん)ならどうだ?」>

<ナ「確かにそれしかないですネー、アヴェンジアンデッドでも生きて帰れないデース」>

<B「作るのにどれぐらいかかるんだ?」>

<M「30分ぐらいだな、速攻で1本作るにもそれぐらいかかる」>

<B「これを心臓に刺せばいいんだな」?

<セ「余裕があれば抉って両方の体に刺すのが一番だけど、これって、特殊な復活法なのでは?」>

<M「ん、これは特殊な復活法であるのは確かだな、魂釘(こんてい)が使われている」>

<B「魂釘って?」>

<M「魂釘は死んだアンデッドを安定するための釘だ。これを壊せばアンデッドは死ぬ。つまり、魂釘と聖鳳銃剣が必要だな」>

<セ「魂釘は基本心臓にしか刺さないから聖鳳銃剣で心臓を抉って潰せばいいのです!」>

<B「なるほどありがとう」>

「ふーん・・・・」

繭はおもむろに6人の方を向き始めた。

「まずい、そっちは見ていなかった」

「いじめを開始する!」

すると繭は鉛のデカい棘を大量に地面から繰り出し6人をそれで串刺しにしようとした

「させるかよ、ファイアーガード!」

繭はまだ余裕そうな顔をしている。

<「照夜淸、美沙樹、優希、凛・・・ここから30分の耐久だ、辛抱してくれ」>

<「な、こんな化け物を30分も!?」>

<「そしたら最強の銃剣が作れる」>

<「あ、ああ、わかったよ」>

「よし、ここから攻撃に入るわ・・・」

ベルチャーは決意を決めた。30分耐える。そうすれば、勝ち。


「さあ、対象を広げようじゃないか!」

そうすると周りの絶対領域が結構広がった。大きく攻撃をするためか。

「どんどん行くよ・・・」

何やら強い重力がかかりベルチャーたちは少し足を取られた

「プランク業炎!」

ガシャーーーーーーン!


炎が落ちたところの道は蒸発して地面にかなりの穴が開いていた。

<「これで少しずつ居場所を減らす気なのかしら?」>


「もう一発!」

ドカアアアアアアアアアン!


しかしこのプランク業炎に弱点があることが分かった。時間がかなりかかる。6発撃ってきたが20分も稼ぐことができた。

<「あと10分」>

しかしその手には載らなかった。繭はあまりに時間を使いすぎたことを安堵したことに察知したか、地面を元に戻していきなり剣を取り出した。

「地震雷!」

地震と地面の稲光が同時に襲ってきた。

しかし4人が防御する中ベルチャーは時間稼ぎの攻撃を繰り返した。

「さっきから・・・時間稼ぎばかり・・・」

繭は少しひねくれた顔になった。

「ならば仕方ない・・・」

繭はチャージしながら羽を広げて攻撃準備を始める。ガンマ線バーストか。

「ガンマ線バースト!」

広くなった分対象領域が広くなり、優希と凛では支えるのが難しくなった。続けざまに

「アウストラロピテクス!」

ベルチャーがぶっ飛ばすのが精いっぱいだ。

「そろそろお前らも体力ないだろ・・・」

そういった瞬間光が見えた。

<M「できたぞ、聖鳳銃剣が!」>

<B「おお!」>

<B「これが聖鳳銃剣?エネルギー伝導率も半端じゃないわね!」>

<M「そりゃそうだ。これを食らって再び立つ不死者はいない」>

<ナ「相当こっちも頑張ったのデス、疲れまシター・・・」>

<セ「これで相手の心臓を刈るのです。たぶん刺しただけでも十分に倒せるのです」>

<B「よし、わかった、これにかけましょう」>

一族三人も、凛もほとんど体力がない状態。まともに動けるのはベルチャーただ一人。

この状況でこの武器が効かなかったらそれこそおしまいだろう。ベルチャーは凛と血盟をしているので何とか助けられても鞦韆ら3人といじめっ子6人は死ぬ。

「・・・、まだ復讐の邪魔をするつもりなの?」

「私は単純にあなたから町を守りたいだけよ、この化け物」

「かばっといて生意気な!」

また両翼からガンマ線を放ってくる。ベルチャーは相手が広げた絶対領域の分だけ回避していく。

再び剣を突き刺して地震雷を放ってきた。しかし同じ攻撃だから冷静にいればよけられる。繭の攻撃は同じ攻撃が多い。

よけながらベルチャーは聖鳳銃剣で心臓をつける機会をうかがった。この件を折られてしまっては最後なのだ。

同じ攻撃が多いってことは、アウストラロピテクスの後は背中が明く!

アウストラロピテクスを使ってくるタイミングは距離が少し離れていて一族三人が近くにいることだ。

「ちょこまか逃げるんじゃないわよ!」

繭は攻撃が徐々に単調になっていった。ベルチャーは一族三人の右に寄った。

「ちょっと、いま戦闘できる状況じゃないわよ・・・」

「アウストラロピテクスを防御できればそれでいい。これで勝つ!」

「・・・、わかった」

繭は予想通り黒い玉を6発呼び寄せてきた。この間は背中が空く。このチャンスを無駄にはできない。

「繭、悪いがとどめを食らってもらうわ」

ベルチャーは繭の方に向かって走り出した。

「とどめ?死にに来たんだな?」

アウストラロピテクスを発射した瞬間ベルチャーは転移魔法で背後に回った。

「何、ベルチャーのやつ、一族を守るんじゃなかったのか!」

「だから、とどめと、言ったのだ」

「・・・!」

繭は背後をとられた。ベルチャーは聖鳳銃剣を5本すべて突き刺した。

「あ、が、・・・?!」

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