絶対領域の壁
ファンファンファンファン
一階から出口に出ると椋路寺軍団が拳銃を構えていた。
「諒閣下と龍はどうした!」
照夜淸は鼻で笑ってこう言った。
「ふんwあの二人には死んでもらったよw」
「なんだと・・・!」
椋路寺軍団は少しざわついた。諒閣下の死は受け入れられない。
「鞦韆一族め、ここで撃ち殺す!」
「おおっと、残念ながら6人の人質がいるのでね」
照夜淸は人質の6人を盾にした。
「どうしよう、どうしよう・・・!」
「これが、いじめの代償なんですか・・・」
人質になって今撃たれそうになっている、死ぬのは怖い。繭や諒みたいに自分も死ぬのはいやだ・・・
「ぬう、構わずに撃て!」
ーーーーーーーー!!!!!!
屋上からなんかの絶叫を聞いた途端謎の壁が張られた。
「ん、なんだこれは?」
「左右に周りを結界に囲まれた・・・?」
椋路寺軍団が銃を撃つもその壁のせいで弾丸が通らない。
「はっ、ははは。だから椋路寺軍団の輩たちは!」
ガダガダガダガダ!!
甲南病院が大きな音で崩壊した。あまりの音の大きさに皆がびっくりした。
「な、なんだ?」
するとがれきの上に繭が諒を抱きかかえて歩いてきた。
「げ、まだ繭の方は生きてたのか・・・」
「ねえ、彼女動かない。何で、何で?」
「君たち、殺した。そうよね、だって・・・」
「変えられなかった、何も、私の守る人も・・・」
「すべて、消えていって。消し去って、去って!」
周りの椋路寺軍団が一瞬で肉団子にされた。ああまずい、この状況、最悪の展開を迎えたかもしれない。
「馬鹿な!馬鹿な、アヴェンジアンデットなんて聞いてない、くそが!せめて還魂返しの実験をすればよかった!」
アヴェンジアンデッド、特に繭の場合は能力素上殺しきれない可能性がある。この場合はめんどくさい。繭が叫ぶ。
ー私に!力を!!!!-
どす黒い塊が繭を包んだ。ものすごいエネルギーに包まれている・・・!
「や、やばい、こいつはやばい!」
「どうする、これ、勝機ある・・・?」
片方の黒い翼が生えた繭はこういった。
「全員、苦しんで苦しんで、死んで行け・・・!」
・・・・・・・。
圧倒的な能力素だ、まるでその場で絶対凍結を使われたような、そんな感じだ。
「と、とりあえずどうする?こんな幼い奴におびえてるわけにはいかねえ」
あまりにも強すぎる殺意、鞦韆一族3人の頭も全く回らない。
「そ、そうよ!諒を撃ち殺したのは早紀なんだから、彼女に文句を言ってよね!」
「やめて・・・・」
「関係ない。散れ」
そういって繭は指パッチンをすると背中から黝い触手みたいな光線が照夜淸たちをつつみ爆発した!
「っつぇ!何なんだこの攻撃は!」
照夜淸は何が起こったかがわからなかったが感じ取ってはいた。
自分の能力耐久が下げられている。戦闘でいうデバフだ。こんな感じの攻撃をたくさん持っているというのだろうか。
「さあ来い!ここがお前らの死に場所だ!」
・・・・・・・・・、
・・・・・・・・・、
「うう・・・、胸が重たい・・・」
{災難なこったな}
「誰?」
諒は真っ白な世界にいた。
「ここはいったいどこなんだ?死んだのか?死んだ世界にしてはよくわからないが」
普段の25kg近くある胸の重みが消えた感じがしたので立ち上がることができた。
{ここはお前が作り出した繭を閉じ込めていた世界だ。今は繭が諒を抑え込んでいる}
「なるほど、だが、あたしはまだ死んだわけではない!」
{確かにその通りだ。繭とは違い話ができるのか}
「違うってどういうことだ」
{繭は現実逃避を続けてしまった。彼女は精神が幼いのだ}
「何をしろっというのだ?」
{貴方は彼女を止めなければならぬ。彼女はもう手に負えなくなりつつある}
「ってお前はいったい誰・・・!」
強い光に包まれた後、目の前は真っ暗になった。
諒はかすかな声で言った。
「だれか、誰か横向けに・・・」




