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閉明塞聡  作者: 大和八木
UCJDO ~謎の少女との出会い~
16/99

負能力素

「・・・、繭がそんなことを言っていたとはね」

「まああくまで「黒い存在」、「白い存在」といってたわね。あなたと凛、2人のことね」

凛も黙って聞いている様子であった。

「ここまで見抜けられるとは、相当な実力者・・・まさかあなたは照夜淸・美沙樹の正体も知ってるでしょうね」

「それは言わないでおくわ」

「そうしていただけるとありがたい」

結論、飯匙倩たちはその方面の能力を調べるという形で幕を閉めた。負能力素は様々な深層心理から生まれる能力であること。それがどのように使われていくのかは今後の行末次第であろう。

帰り際に飯匙倩が話しかけてきた。

「諒閣下と龍、ちょっと待っていただきたい。もう一つ話したいことがある」

「ん?なんだい?」

「神威市の市民はすでに「如月ねむ」を殺した危険な奴らだ」

「「如月ねむ」?戸籍にはなかったけど」

「龍の旧戸籍掠奪、そして、"諒閣下の家に戻ればわかる"」

「え・・・」

「すぐにわかる。用心せよ」

・・・・・・・・・

よくわからない。諒と龍はそのまま車に乗って出発しようとしたとき


ドカアアアアアアン


「なんだ?」

振り返ると飯匙倩の豪邸が何人かの住民に囲まれていたのだ。

「これはまずいな、急いで家に帰るぞ」

まさかあたしの家も攻撃されているということか。


家に到着すると、いじめっ子ら含む数十人の住民が周りの植木に放火して「このクソ野郎」とほざいていた。

諒は車から出るとおもむろに対戦車マシンガンをぶっぱなった。


ドドドドドドドドドドド!

「うわっ、殺す気だ!」

「やっちまえ」

諒にはすでに繭がいない、無敵の人になっていた。そして容赦なく住民を殴りのめした。

「痛ってぇー、お嬢様とやらがこんなひどいことをするのかー。じゃあお前たちもねむみたいに叩きのめしてやる」


諒はかかってきた人たちを叩きのめしてはまた違う人の相手をした。

それが何度も続いたせいか、さすがに力がなくなってきた。

「諒閣下、やりすぎです。精神にも異常をきたしてます。このままでは・・・」

「うるさい!」

ドドドドドドドドドドド!!

「うわあああ」


ドドドドド・・・・・・

「これは、まさか・・・」

この症状は、バルマー脳波?能力を使いすぎて0になると昏睡になってしまう症状である。

「ま、まずい」

龍は近づく住民から何かで追っ払って急いで家の中に入っていった。

「大変だ。能力素0のバルマー状態に」

「早くデジィアティー氏らを呼んでくれ」

諒は意識が薄れていく中、最後に外の人に抵抗を見せようと手を動かす。


ズドドドドドドン


「今度は何だ?」

「ま、周りが今度は白い炎で燃えています!」

「白い炎!?」

陵は少し元気が出たものの、少したって家の外に向かって「もう帰れ」といった瞬間また強烈なふらつきが起こった。

またバルマー状態になってしまった。そして諒はそのまま3階から玄関前に頭から落下・・・

「え、えらいことになってしまった」

大丈夫よ。あたしは3階から落ちるの2回目だから、1回目は大丈夫だったから、さ。

諒は頭から落ちた結果出血がひどく、緊急を要する状態であった。

「は、早く医務室へ!そして白い炎の消火を!」

「ダメだ、白い炎・・・消えるどころかひどくなってやがる!」

負の能力素・・・、正の能力素で対応とさらにひどい状況になる・・・それも知らず、白い炎は燃え続けた。

「消火は、普通の火を付ければ・・・」

諒は意識が遠のくなかゆっくり喋った。


しばらくたって火炎放射を使って白い炎は消え去った。これが、「負」の能力素か・・・



飯匙倩の豪邸では防御システムが外敵を追っ払っていたが、諒が昏睡状態になったのを聞いてやはりショックを受けていた。

「やはり、早めに伝えるべきでしたね」

「住民が危険思想って話か?」

蛍と光は諒の昏睡の話を聞きにやってきたようだ。

「あんまり君らに話して言い内容ではないがな」

「なんでさ」

「確証はないが、一つだけ警告しておく。お前らの正体はもうばれている」

「・・・・!」

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