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桜子さんのおとぎ話

ながれぼし あまいほし おいかけろ!

作者: 秋の桜子

 きつねの コンキチ。


 ゆきのみち もりのなか サクサク あるく。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 くまの ゴンゾウ。


 ゆきのみち もりのなか、ザフザフ あるく。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 しかの ランラン。


 ゆきのみち もりのなか トストス あるく。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 のうさぎ ピョンスケ。


 ゆきのみち もりのなか、タンタン はねる。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 ゆきいろはむすたぁ ゆきちろう。


 ゆきのみち もりのなか スタタタ すすむ。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 あっちからも こっちからも 


 もりのなかまが まんなかの はらっぱに わいわい あつまる。


 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。



 ☆彡


 おそらの たかい たかい くものうえ。


 てんしが ざらり ざらり かきまぜる。


 ぎんのおなべに こんぺいとう。


 あまい あまい こんぺいとうを つくっている。


 きんのぼうで ざらりざらり かきまぜる。


 ひょい ぼうを もちあげると 


 こんぺいとうが ひとつ ふたつ みっつ よっつ いっぱい たくさん、


 おそらにとびてて ひょいひょいひょい。


 にせものの ほしになって きらきらひかる。


 よかぜの かみさま ふううとひといき。


 しゅん しゅん しゅしゅしゅん!


 ゆきのはら めざして にせもののほし おちる。


 こんぺいとうで にせもののほしは ながれぼしに


 へんしーん!☆彡



 おちる。おちる。ながれぼし。じめん めざして


 いっちょくせん。ながい おっぽをひいて すすんでく。


 しろい ゆきのはら つめたいくうきを そらにむかって ふうぅとはきだせば。


 ながれぼし ながれぼし もとのすがたに だいへんしん。


 あまい あまい てんしがつくった こんぺいとう。 



 ☆彡☆彡



 きょうは しんねんの ながれぼしのひ。


 まんまんなかの はらっぱに もりのなかまが あつまった。


 ぎんいろおおかみじいさんが そらをみあげて とおぼえひとつ。


「みなのもの ことしは なんなんとぉぉぉうぉん!」


 ふさふさ しっぽを ふさりと そっちにむける!


 そらをみあげる もりのなかま。


 しゅん☆彡

 しゅんしゅん☆彡

 しゅしゅしゅしゅん☆彡


 おちてくる おちてくる ながれぼし。



 なんなんとぉぉぉうぉん!


 ずざざざざ! ざざざざ!


 もりのなかまが そっちにむかって いっちょくせん!


「いちばんぼしは だれがたべるのじゃ!」


 あまい あまい ながれぼし こんぺいとう。


 さいしょの ひとつは だれの くちのなか!


「おれさまだぁぁ」 


 くまのゴンゾウ わっさわっさと すすんでく。


 ぬぉぉと におうだち。 

 ぐぁぁとおおきく くちをあけ、 

 いちばんぼしを ぱくん!


「まったぁぁあ」


 しかのランラン ざしゅんと だいじゃんぷ!


 たちまちおいつき ゴンゾウねらって、

 おおきなつのあるあたまで ずつきを いっぱつ!


 どん! おされたゴンゾウ ばふんと ころぶ。


 ランラン


 ぺろりと ながいしたをだし、 

 いちばんぼしを ぱくん!


「まぁったぁぁあ」


 ぴょんぴょん! ぼすん! びょぉぉぉん!


 のうさぎ ピョンスケ はねてはねて、

 くまのゴンスケ ふみだいにして。


 だいだいだい じゃゃぁぁぁんぷ! 


 きぇぇぇぇ! ひっさつ のうさぎ うしろげり!


 しかのランラン ほっぺたに いっぱつ めいちゅう。


 けりとばされて どさりと たおれた!


 ひゅぅぅぅぅ!☆彡


 ながれぼし いちばんぼし ひゅううと とんだ!


 ぴょんぴょん ぴょんぴょん!


 おいかけるおいかける のうさぎピョンスケ!


「たべるのぉぉ!」


 ピョンスケ ながいみみを ぴんとたてた!


「ふーふふふ! ちょっとまったぁぁあ!ひゃっほぉぉ!」


 きつねのコンキチ ピョンスケの ながいみみのそばで おおごえをだした。


 きぃいぃん! ピョンスケ おおごえにまけて ぱたんところぶ。


 ながれぼし ながれぼし。おちるおちた ゆきのはら。


 ぽふん。まるいあなをあけて おちた。


「ふふふ。いちばんぼし いっただきまぁぁす!」


 きつねのコンキチ。あなのまえにおすわり。

 ながれぼしを たべようと あなに かおをいれると。


「うきゅ? ごちそうさま」


 なんと! あなのそこには。


 ゆきいろはむすたぁの ゆきちろう。


 もきゅもきゅっと!


 いちばんぼしを ほおぶくろに おしこんでいた。




 ながれぼし ながれぼし そらからおちた こんぺいとう にせもののほし。


 ひとつふたつ みっつよっつ、いっぱい たくさん。


 おちてくる おちてくる しんねんの ながれぼしのひ。


「にばんぼしは だれのものぉぉぉ!」 


 つぎのほしめがけて。


 ずざざざざ! ざざざざ!


 もりのなかまは ゆきがつもった もりのまんまんなか はらっぱ いっちょくせん。



 お☆彡わ☆彡り☆彡



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― 新着の感想 ―
[一言] 流れ星を食べるという発想がすごいですね(こんぺいとうだけど そしておいしそうで、動物たちがとっても楽しそう。 素敵な作品でした!
[良い点] おもしろかったです。 小さい子にも読ませたくなるお話ですね。
[良い点] 「冬童話2022」から拝読させていただきました。 天使が作った金平糖が流れ星に。 そして、それを森の動物たちが食べる。 何て可愛らしいメルヘンでしょう。
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