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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第7章 進軍
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侵攻開始2

「地球には勇者が存在しているとのことでしたが・・」


そう言ったのは、四天王の紅一点ウァラテリア。


「何人存在しているかは教えていただけなかったが、勇者が存在していることは間違いない。

 いずれは敵対せねばならんが、こちらの準備が整うまで見つかるわけにはいかん。

 もちろん、勇者以外の人間にもだ。」


「とにもかくにも、まずは周辺の捜索が必要ですね。

 島の周りは見渡す限り海のようです。

 セイレーン部隊を出すのはいかがでしょうか。」


ギエルグの提案に異を唱えたのは、話題に上がったセイレーン部隊の部隊長だった。


「ギエルグ様、セイレーン部隊に活躍の場をいただき大変光栄ではございますが、セイレーンはあまり寒さに強い種族ではございません。

 また、海の広さや海流もわからない状況では、部下を危険にさらす恐れがございます。」


「そうか。ならば仕方ないな。

 他に適任は・・・」


「では、我がレイス部隊にご命令ください。

 我らに寒さは関係ありません。

 海の上を移動しますので、海流の影響は受けません。

 魔力を調整すれば、勇者ではない人間の目に見えないようにすることも可能です。」


レイス部隊長の提案に魔王が頷く。

異議は出なかった。


「よし、今回はレイス部隊に捜索を任せる。

 この島を中心に人間を捜索せよ。

 勇者や人間に見つからぬよう、細心の注意を払え。

 他の者は島およびその周辺の探索、食料となりうるものを確保せよ。」


「御意!」


かくして魔王軍はレイス部隊を放ち、早々に2つの大陸を発見する。

1つはオーストラリア大陸。

もう1つが南極大陸だ。

万を超える人間が住むオーストラリア大陸への侵攻は時期尚早として見送られ。南極大陸に点在する南極基地が魔王軍の最初のターゲットとなった。


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