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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第7章 進軍
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混乱

ゲートが出現し、魔王が地球に降り立ったと同時刻、日本の勇者たちはというと。


「東京、横浜、ゲートの出現報告、ありません!」


「大阪もゲートは出現していません。」


日本の勇者達のまとめ役である東高辻のもとに、次々と報告が入る。

総理大臣として初めて国会に出たあの日、日本中から勇者達が集まった。

東高辻は彼らをまとめ、対魔王組織を結成。

全国に勇者ネットワークを形成した。


「九州、北海道からも出現報告ありません。」


人口の多い都市にゲートが現れるだろうという予想を立て、勇者を配置したが、日付が変わって数分経ってもゲートの影すらつかめない。


「他の国はどうなっている?」


「アメリカ、中国、インド、フランスいずれからもゲート出現の報告ありません。」


「各SNSをチェックしていますが、ゲートの目撃情報や、魔物の出現、人的被害などは見られません。」


「いったいどこにゲートが出現したんだ・・・。」


ゲートの出現とともに破壊を行うことで、被害を最小限にしようという計画は瓦解した。

しかし同時に、ゲートが出現し、何の対策もできぬまま人口密集地において多大な被害が出るというケースは回避されたようだ。


その後1時間たっても、有力な情報は何一つ入ってこなかった。


「とりあえず人口密集地にゲートが出現しなくてよかったのでしょうか。」


「今はそう考えるしかないな。

 ただ、日本のどこかにゲートが出現し、我々が発見できていないだけだという可能性を消すことは

 できない。

 日本中を隅から隅まで調べる必要があるだろう。」


東高辻のこの判断は間違っていない。

しかし、このあと一か月かけて日本中を隅から隅まで捜索したが、もちろんゲートを見つけることはできなかった。


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