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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第4章 私が世界を救わない理由
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計画を立てる8

「目に見えない脅威ほど恐ろしいものはないのよ。

 それに、人間勢力に見つかった時の保険にもなる。

 協力を強制するなら、わかるよな?ってね。」


「人間側は、魔王軍の前にお嬢さんを敵に回さないようにしないといけないな。」


黒田が苦笑する。


「私1人の力なんてたかが知れているわよ。

 個の力なんて、数の力の前にはもろいものなのだから。

 だからこそ入念に、これでもかってほど準備しておくの。」


「石橋叩きすぎて割るなよ?」


「気を付けるわ。」


気づけばもう外は暗かった。

黒田は簡易型アイテムBOXを持って部屋を後にした。

今回も見送りなんてしない。

黒田と繋がりがあることを誰にも知られてはいけないのだから。



それから数日後、私はアメリカへと渡った。

核兵器の保管場所なんて、このご時世調べれば見当がつく。

あとは魔法と魔道具を駆使して潜入して、回収。

1年後まで事が露見しないように、核兵器の存在自体を忘れさせたり、幻を見せたりと、偽装する作業が大変だった。

その後は、関係者の記憶を盗み見て別の基地へ行き、潜入、回収、隠蔽。

これを繰り返して世界中の核兵器を回収して回った。

いざ切り札を使おうとして慌てふためく姿が容易に想像できるが、核兵器を作ること自体はさして難しいことではない。

なにせ70年前の科学技術で完成させられるのだから。

なにより、交換ポイントは高めだが貢献度ポイントショップに商品として登録されている。

それでも、取り除ける脅威は取り除き、利用できるカードは増やしておくに限る。


ただ生き残るために。


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