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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第4章 私が世界を救わない理由
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計画を立てる6

目次は大きく分けて3つ。

食料と日用品と拠点。

食料には、野菜や肉などの生鮮食品の部門と、コンビニやスーパー、デパ地下の弁当やお惣菜、パンといった既製品部門。

それから、調味料部門、飲料部門、冷凍食品部門、保存食部門、スイーツ部門など、とにかくありとあらゆる種類の食料をリストアップしている。

60年毎日自分で料理して、自分の味付けのものだけを食べるなんて飽きるに決まっているし、できるだけ美味しいものが食べたいに決まっている。

これは必要投資なのだ。


日用品は、トイレットペーパーやシャンプー、化粧品に洋服など日常生活するにあたり必要なものをリストアップした。

これらは種類を多くするというより、60年分の量を確保することを重視した。

まあ、化粧品はお高いブランドを選んだし、誰に見せるわけでもないけど洋服もいいやつを選んだ。

これも必要投資だ。


最後に拠点だが、ここが一番悩ましかった。

まず、国内に第一拠点として、都会過ぎず田舎過ぎない場所に、地上2階地下3階建ての一軒家を1つ。

魔王軍が侵攻し、この拠点を放棄せざるを得ない時までメインで使用する予定だ。

他に国内に数か所、海外に十数か所拠点を作成する予定だが、地下に作成するといったこと以外あまり決まっていない。

砦のような物を建造すれば魔王軍より先に人間側に見つかってしまうし、よくあるマンションや普通の一軒家を建てても、戦いが始まれば瓦礫と化すだろう。

人間勢力の目を誤魔化すために「普通の」マンションや一軒家を準備するが、本当に隠れ住む拠点は、魔法・兵器両方の攻撃に耐えるためにも、地下であることは外せない。

ただ、もし全て拠点が見つかってしまったときに備え、野営用のテントや必要機器も一通りそろえる予定である。


目次に一通り目を通した黒田が、


「それにしても、チョコレートのページがやたら多いな?

 どんだけ好きなんだ。」


「な!?当り前じゃない!

 季節ごとに色んなフレーバーが各所から出るんだから、1つも漏らさないでよね!」


「お、おう。

 必要数もこれで間違いないんだな?」


「当然。60年分だからね。

 買占めとか気にしなくていいから、書いてある数を確保してきてね。

 世界中のチョコレートショップの名前が書いてあるけれど、わからなかったら聞いて.  

 ね。」


「あ、ああ。」


これは、各国にチョコレート買い付け担当者を常在させないといけないなと黒田は思った。



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