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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第4章 私が世界を救わない理由
64/135

計画を立てる4

「都合がいい?」


「だってそうでしょう?

 今あなたが行ったように、勇者サマの拠点がマフィアを通じて準備されているなんて誰

 も思わない。

 ということは、準備されたその拠点に勇者が潜伏しているって思わないってことでしょ

 う?

 なんなら、物資を集めるために作った会社であくどいことやってもいいわよ?

 どうせ1年後には何もかも無くなるのだから。」


勇者=いい人=悪い人とは敵対する

多くの人はそう思っていることだろう。

しかし、真実はそうではない。

世間一般で言われる「悪い人」でさえ、状況によっては協力し、取り込み、清濁併せ飲まなければ、勇者なんてやってられない。

世界なんて救えない。


とはいえ、私以外の勇者パーティーの皆は(某勇者除く)いい人揃いだったので、清濁の濁の部分の大半は私が受け持っていた。

その過程で仲間になった「悪い人」達が私の盾になって死んだことも、国指定拷問官の拷問に立ち会ったり、実際に拷問をしたりしたことも、また別の話。



「まあ、お嬢さんがいいなら俺は構わねぇよ。

 ただ、それだけの物資と拠点となると、かなり金がかかるぜ?」


「ええ。とりあえず100億円あれば足りるかしら?」


「そうだな。100億円あれば・・って、あるのか!?」


貢献度ポイント1ポイントで10万円だから、100億円は10万ポイント。

余裕で出せる金額だ。


「貢献度ポイントショップの商品に現金があるのよ。

 100億円くらいなら今すぐ渡せるけれど、持って帰る?」


「まてまて、1億が10kgくらいあるから、100億だと1tだぞ?

 どうやって持ち帰るんだよ。」


「心配ご無用。

 これを使って。」


「・・・これはまさか?」



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