三度目の世界は救いません

プロローグ

プロローグ

というのが、長い長いプロローグ。

異世界生活はトータルで10年以上。

生きてきた時間の半分以上は異世界にいた。

あちらでもこちらでも色んなことがあって、年齢の割に大人びてるねとか、考え方が人と違うよねとか言われることが多々あった。

2度目の召喚からもう数年が経った。

少女だった私も、いつの間にか大人になった。

3度目の召喚はまだないが、二度あることは三度あるという。

もし3度目があるならば、その世界は救えたらいいなと思う。

もちろん、救う価値がある世界ならば、だが。