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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第3章 貢献度ポイントショップ
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貢献度ポイントショップ6

「どういうこと?」


何度検索をかけても、キーワードで検索しても目的の商品が表示されない。


「異世界の食糧は表示されて、地球の食糧は表示されない。

 異世界の武器・防具は表示されて、地球の武器・防具は軍用品が表示される。

 異世界のポーションは表示されて、地球の薬は処方箋医薬品が表示される。

 !・・もしかして、私が地球で当たり前に購入できるものはショップには並んでいなくて、当たり前に購入できない、入手不可能な商品のみがショップに並んでいる?」


そう思って見返すと、処方箋の必要な薬はショップに並んでいるが、ドラッグストアで購入できるようなものはショップに並んでいない。

飛行機はショップに並んでいるが、車やバイクは並んでいない。

拳銃は、私が日本に住んでいるからショップに並んでいるのだろう。


「当たり前に購入できるものは、現金で購入しろということかしら。

 あー・・あの女神のことだから、1から100まで準備するのが面倒くさかったんだろうな。」


そう考えると、1ポイント10万円という交換レートのおかしさにも説明がつく。


「そうなると必要物資の調達が面倒になるわね。」


8兆円あればそれこそなんでも購入できるが、個人が、大量に食料やら何やらを買い集めれば、誰かの目につきやすくなる。


「仕方ない。

 60年×10人分の物資調達は黒田に手伝ってもらって、できるだけ私が表に出なくていいようにしましょう。」


今の彼ならやりようはいくらでもあるだろう。


「ふあああ。」


ひと段落して安心したのか、大きなあくびとともに急激な眠気が襲ってきた。


「後は明日以降でいいかな。」


時計を見るともう3時を回っていた。

眠くなるはずだ。


「今日はこれくらいにして寝よう。

 もうあのクソみたいな会社にも行かなくていいし、時間はたっぷりある。

 携帯の電源も切ってっと。」


これで私の眠りを妨げるものはない。

もう一度大きなあくびをしてベッドに横になる。

準備期間はあと364日と21時間もある。

やることは山積みだが、まだ焦る時ではない。

しっかり休んでまた明日から始めよう。

ゆっくりと目を閉じると、そのまま落ちるように眠ってしまった。



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