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プロローグ
ちょっと脱線したけど、これが一度目の召喚のお話。
2度目の召喚はそれから2年経経ったか、たたないうちだったかな。
見たことのある召喚陣が足元で光ったかと思うと、次の瞬間には異世界にいた。
私以外の召喚者は初めての召喚だったらしくオロオロしていた。
召喚されたのは、勇者、聖女、聖騎士、シーフの四人と、賢者の私。
字面でわかると思うが、一度目の召喚と比べて全員の役職が上位職だった。
それはつまりこの世界の危機度が高いということだった。
2回連続魔法系統の職業か、と思ったが魔法使いの職業では行使できなかったハイランク魔法が使えたときは、ワクワクしたのを覚えている。
それに、2度目の勇者は人格者だったし、国も民衆もとても好意的で友好的だったから、人間関係には悩まなかった。
ただ、魔王軍との戦いは熾烈を極めて、沢山の兵士が死んだ。
私に体術や剣術、本格的な盾術を教えてくれた騎士団長も死んだ。
しかしながら、魔王との最終決戦では、シーフも死んで、私の魔力も尽きて、聖女の祈りも届かず、聖騎士と勇者で魔王に切りかかっても突破口がなかなか見つからなかった。