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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第3章 貢献度ポイントショップ
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貢献度ポイントショップ4

「異世界の商品は見覚えのあるものもあれば、ないものもあるな。

この記憶玉っていう商品は見たことない。

対象の記憶を指定して消したり保存したりすることができるなんて、便利ね。

記憶改ざん魔法って繊細で複雑で難しいのよね。」


他にも魔法をチャージし、MP消費なしで魔法を行使できる魔道具や、さっき使用した探知遮断結界を張ることのできる魔道具などが並んでいた。

色々と商品を見てみたが、価格は異世界基準で適正な価格と考えていいようだ。


「異世界では金貨1枚が10万円くらいの価値だったから、金貨1枚で購入できていたものは、ショップでも同額・・貢献度ポイント1ポイントで購入できるみたいね。

・・あ、エリクサーがある!

1つ1,000ポイント・・・日本円で10億円か。」


名前くらいならだれでも聞いたことがあるであろう、万能の霊薬エリクサー。

死亡(異世界っぽく言うなら、HPが0になった状態)から1分以内なら蘇生可能、半身欠損状態から完全回復など、その名に相応しい頼りになるというか、何度かお世話になったポーションだ。


「とりあえず10個買っておこうかな。」


10個で100億円だが、貢献度ポイントに換算するとたった10,000ポイントだ。

8千万ポイントも持っていれば、ポンと買えてしまう。

セレブの買い物ってこんな感じなのかしらと思いながら購入ボタンをタップすると、


〈この商品はお届けまでに1週間ほどお時間をいただきますが、よろしいでしょうか〉


という注意書きが現れた。


「1週間?

 ・・あ、納品目安時間 1週間って書いてある。」


1週間というと長いようだが、エリクサー10本の納品期間としては早すぎる方だ。

エリクサーは必要な素材もさることながら、製薬の難しさも値段を高騰させる要因となっている。

熟練の錬金術師でも成功率は数パーセント、1本作り上げるまでに最低でも数カ月はかかると言われていた。


「このショップの商品って、誰がどうやって調達しているのかしら。

 ・・・・考えたところで無駄ね。

どうせ女神かその眷属がうまいことやっているのでしょ。」

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