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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第3章 貢献度ポイントショップ
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久しぶりの魔法

もちろん魔素の揺らぎを隠蔽・誤認させるような魔法もある。

異世界にいたときはその魔法を警戒しながら、自分の魔法には隠蔽を付与するという高等テクニックを駆使していた。

しかし、魔素の揺らぎを隠蔽・誤認させるような魔法はとても繊細で難度の高い魔法であるため、4年のブランクがある私がすぐに使えるかというと難しいと言わざるを得ない。

よって魔素の揺らぎを隠すため、今は魔道具の中に隠れて魔法を使うしかないのだ。

そうしなければ腕のいい魔法使いに見つかってしまう恐れがある。


「さて、魔道具の発動時間にも限りがあることだし、自分に隠蔽魔法と認識阻害魔法をかけますか。」


魔法を使うのは実に4年ぶりだ。

ステータス画面で各種ステータスと保持スキルを確認し、大きく深呼吸をする。


「ちょっと緊張するな。

 上手くいくよね?」


アイテムBOXから愛用の杖を取り出し、もう一度深呼吸して呪文を唱えた。


〈闇よ我を覆い隠せ〉

〈光よ我を通り抜けよ〉


1つ目の呪文は自分自身の存在を隠蔽し、他人から気づかれにくくする魔法。

2つ目の呪文は例えるなら、自分に光化学迷彩を施して、視認しづらくする魔法だ。

この2つの魔法をかけ合わせることで、目の前にいるのに気配も姿も感じられない、見えないという状況を作り出すことができる。


「久しぶりだけど、ちゃんと発動したかな?

 MPは・・減少してる。鏡には・・・映ってない。成功ね。」


とりあえず一安心だ。

魔道具の作用と魔法の効果により、誰かに見つけられる可能性は限りなく少なくなった。

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