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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第3章 貢献度ポイントショップ
32/135

準備開始

とりあえず3度目の世界--地球は救わないと決めた。

誰にも見つからずひっそりと、息をひそめて生きる道を選んだ。


「そうと決まれば、いろいろと準備が必要ね。

 ひっそり見つからないように生きていくためには、どうしたらいいかしら?」


想定するのは最悪のケース。

つまり、魔王軍が勝利した場合だ。

まず間違いなく勇者は皆殺しにされる。

自らを脅かす勢力を残しておく阿呆はいない。

となると、魔王軍は草の根を分けて、地球の隅から隅まで殺し残した勇者がいないかどうか探すだろう。


「隠れ住む拠点は複数用意した方がいいわね。

 国もばらして、都会や田舎、砂漠の真ん中とか山の中とかもありね。

 相互移動の魔方陣を予め敷いておけば、何かあったときにすぐに逃げられるかな。」


とはいえ、物資を調達するために街に出て、魔族に見つかりました。

なんてことになれば笑えない。

物資の確保も必要だ。

幸い、アイテムBOXが使えるようになるので食料が腐る心配も、消耗品が劣化する心配もない。


「あと60年?くらい生きるとして、何がどれくらい必要なんだろう。

 1人分じゃ心配だし、2人分用意する?

 何があるかわからないから、10人分くらい用意しておこうかな。」


ふと、明日から利用可能になるショップのことが頭をよぎる。


「もしショップで色々購入できるならいいんだけどな。

 お金ないし・・・。

 それに、60年×10人分の物資を買い集めると目立つからなぁ。」


合法違法を問わなければ、魔法を使った物資確保は容易だ。

大型スーパーや物流倉庫に移動して、根こそぎアイテムBOXに入れてしまえばいい。

だが、なによりも優先されるのは【ひっそりと誰にも見つからずに生きていくこと】だ。

【誰にも】の中には、魔王軍だけでなく、他の勇者や政府、一般人のすべてが含まれる。

魔法の存在しないこの世界で、そんなことをすればすぐに見つかってしまう。


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