表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第2章 嚆矢
29/135

黒い靄5

解体、再調律が必要であるということをいったんわきに置いて、大量の魔道具(魔石)が確保できるかどうかだが、

「たしかアイテムBOXに大量の魔道具が入っていたはず。

 対魔法結界を張ることのできる魔道具もいくつかあったから、見本もあるな。

 まあ、正確には私の魔道具ではないのだけれど。」

というのも、異世界においてアイテムBOXというスキルは相当レアな能力で、勇者以外に所持していた人はほとんどいなかった。

アイテムBOXの中に入れてしまえば時間も進まないため、食料や替えの武器、取り扱いに注意の必要な魔道具など、魔王軍との戦いで必要な物資の多くを私たち勇者が分担して運んでいた。

私のアイテムBOXには、食料と魔道具をメインに詰め込んでいたため、魔道具(魔石)はおそらく確保できる。

「ああ、でも面倒くさい。

 自衛隊の基地だけでもたくさんあるのに、一体いくつ必要なのか・・・。

 どこかに売ってないの?

 ・・・・!もしかして、ショップにあるかも!」

ショップの取扱商品が何なのかわからないが、地球で手に入るものしか売っていないなら、わざわざ貢献度ポイントなるものを試験導入する必要はないだろう。

現金を配ればいいのだ。

そうしないということは、地球にないものも買える・・・はず。

一筋の光が見えた・・・気がしたが、ここでまたもや問題が浮上する。

「え、ちょっとまって。魔道具を購入するための貢献度ポイントは誰が支払うの?

 勇者で出し合うの?」

ショップについては明日にならなければ詳細が分からないが、唯一分かっていることがある。

それは、貢献度ポイントを持っているのは、異世界に召喚された経験のある勇者のみ、ということだ。

貢献度ポイントは過去の行動をポイント化したものだから、増える見込みがない。

つまり、増える見込みのない貴重な貢献度ポイントで、勇者が自分では使用しない魔道具を世界中で必要な数購入してあげなければならないのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ