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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第2章 嚆矢
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黒い靄4

「もし仮に、万が一、億が一説得に成功したとして、それでも課題は山積みね・・・」

敵の魔法攻撃に対処するためにはそれなりの準備が必要になる。

たとえば、自衛隊の基地や避難所に魔法攻撃を防ぐ結界を張ったり、瞬間移動を防止する魔方陣を張ったりしなくてはならない。

しかし、そんな大規模な魔法を使うことのできる魔法使いが地球に何人いるのだろう。

対処しなければならない施設は世界中に存在している。

もっと細かい点を挙げれば、空母や潜水艦、戦闘機や戦車といった移動式の装備にも結界や魔方陣を張らなければならないし、政治家、兵士などへの精神汚染、洗脳魔法も防がなければならない。

大きいものから小さいものまで、この世界にいる魔法使いが、1年間でまかなえる量だろうか。

答えは否、だ。

異世界では魔法が当たり前にあったから、それに対する対策も当たり前だった。

魔法使いもたくさんいた。

その為の魔道具もあった・・・・!

「そうか!魔道具だ。

 結界やら魔方陣やらを魔道具で代用すればいいんだ。

そうすれば魔法使いの負担も減るし、維持管理も容易になる。」

がしかし、またも問題が浮上する。

大量の魔道具を作成するためには、大量の魔石が必要になる。

だが、魔石は魔物の体内か、高難易度ダンジョンの奥深くからしか採取できない。

現状、新規に手に入れる方法がない。

よって、新たに魔道具を作ろうとすると既存の魔道具を解体して、魔石を再調律するという工程が必要になる。

「魔道具の解体と魔石の再調律か・・・

 できなくはない。できなくはないのだけれど、すごく難しいのよね。

 しかもそれを大量に・・か。」

正直に言おう。

面倒くさい、と。


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