メッセージ6
「どこぞの通販サイトみたいなこと言ってる。
そもそもどうやって届くのよ。
ああ、もう明日まで、あと・・げ、1時間ちょっとしかないじゃない。
もっと早くメッセージ寄こしなさいよ!」
しかし、ここで文句を言ってもしかたがないので、残りのメッセージをさっさと確認する。
≪楠様の貢献度ポイントは以下の通りです
なお、このポイントは両者の同意があれば譲渡可能です
楠月桂さまの貢献度ポイント
85,476,093ポイント≫
「・・え?いち、じゅう、ひゃく、せん・・・・・ハッセンゴヒャクヨンジュウマン?
多すぎない?桁が間違ってない?小数点?
あ、メッセージに続きがある。」
≪以下特別メッセージ
楠月桂様は2度も世界を救った稀有な存在です
よって、武器、防具、アクセサリ、アイテムは1度目と2度目の世界から地球へ帰還される直前に装備されていた物と、アイテムBOXに入っていた物を全てアイテムBOXに再配布いたします。
職業は、賢者を付与いたします
スキルは、1度目の異世界で獲得されたスキルと、2度目の異世界で獲得されたスキルを統合して付与いたします
ステータスは、1度目の異世界における最終ステータスと、2度目の異世界の異世界における最終ステータスを合わせた数値を付与いたします
また、2度世界を救い、自らの命を顧みなかった行動は称賛に値します。
よって、貢献度ポイントに大幅な加点がございます
ぜひとも地球を救うためにお役立てください≫
「そういうこと・・ね。
いろんな疑問も解消したけれど、なぜ職業だけ据え置きなの?
どうせなら某あの作品みたいに大賢者にグレードアップしてほしかったわ。」
どうやらメッセージはこれで最後のようだ。
怒涛の情報で頭がショートしそう。
私はベッドに倒れこむと目を閉じた。
明日まであと1時間もない----。