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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第1章 奇縁
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招かれざる客3

「・・いえ、結構ですよ。」

警官達は小声で何か確認した後、そう答えた。

おそらく時間も場所も発砲事件から離れていたため、目撃している可能性が低いと判断されたのだろう。

「お時間いただきありがとうございました。

 戸締りにはお気を付けください。それでは、失礼します。」

軽く一礼して、警官たちは隣の住民へ話を聞くために去っていった。

扉を閉め、鍵をかける。

不自然ではなかったはず。

そう自分に言い聞かせる。

「はあ。」

つい大きなため息がもれた。

リビングを見ると男と目が合う。

「・・迷惑をかけてすまない。

 すぐに出ていく。」

「落ち着いて。

 警官たちはこのあたり一帯の聞き込みをしているらしいわ。

 今外に出たら鉢合わせになるし、聞き込みをしている警官が彼らだけとは限らないのよ?」

「・・・」

「それに、まだ熱もあるし体力も回復してないでしょう?

 それとも、安全に連絡が取れる医者でもいるの?」

「・・いや、今は無理だ。」

「そうでしょ?

 観念しておとなしくしてなさい。

 ここを訪ねてくる人なんて、さっきの警察以外いないんだから。」

「実際にお兄さんが訪ねてくるということはないのか?」

「ないわ。それはない。」

あまりにきっぱりと否定するものだから、男は少し困惑した様子だった。

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