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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第1章 奇縁
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招かれざる客2

「9時ですか。その時間はまだ会社で残業していたので・・」

これは嘘ではない。

男を発見したのが、10時頃。

そして家に帰りついたのは10時半を回るか回らないくらいかの時間だった。

「そうですか。」

「あの、犯人はまだ捕まっていないのですか?」

「残念ながら。鋭意捜査中です。」

「そう、なんですね。」

不安を顔に出して見せる。

すると、後ろにいた警官が何やら小声でもう一人の警官に指示を出した。

「・・お一人暮らしですか?」

はい。と答えかけて、警官の視線の先に男の靴が転がっているのに気付いた。

さっきの指示はこれについて聞けということらしい。

「はい。普段は。

ただ、昨日、終電がなくなったからと、日付が変わる前に兄から連絡がありまして。」

指示通り頭から毛布を被って寝ている男に視線を移す。

「昨日結構飲んだみたいでずっと寝ているのですが、起こした方がいいですか?」

警官たちは軽く目配せをして頷くと、

「・・お兄さんはこの辺りでお仕事を?」

「いえ、たまたま歓楽街の方で飲み会があったらしいのですが、盛り上がってしまって、気づいたら

 終電がなくなっていたと言っていました。」

発砲事件・・おそらく男あるいは、男を襲撃した犯人によるものだろう。

男を見つけた場所と、話題にあげた歓楽街は私の家を挟んで正反対の場所にあり、距離もそこそこ離れている。

賭けだった。


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